お墓参りのマナー その2
先日、お墓参りのマナーのブログに
「お墓に水をかけていいのか?
諸説ありますが、ご先祖様の頭に冷や水をかけるとは
何事か、と嫌う方もいるようです」と書きましたが
副住職よりチェックが入りました!
「諸説なんてないよ。お墓にお水はかけていいんだよ」
とのことです。
皆さま、失礼しました!
訂正してお詫びいたします!(笑)
お墓にお水はかけていいのだそうです。
マナーというよりも宗教的儀礼によるものですが
お水をかける、という行為は灌頂(かんじょう)、といって水を頂きに注ぐ儀式を
お墓、つまりご先祖様にもしているのだそうです。
密教では重要な儀式である灌頂。
お墓に水をかけるのは水を頭、頂きに注ぎ、浄める意味を持ち、
そもそも掃除のために水をかけるのではないのだとか。
それは知りませんでした。
てっきり、掃除の為に、お墓をきれいにするために
かけているのだと思っていました。
そう副住職に言ったところ、
彼は彼で驚いていました。
掃除のためって、そういう考えもあったのか、と。
お坊さんにとって、頭から水をかける、というのは
灌頂以外にない、といっても過言ではないそうで。
お互いに自分のやっていることが当然、と思っていて
まさか他の意味があるとは思ってもいなかったのです。
ですから、お墓に水をかけるのは
掃除のためではなく、水を頂きに注ぎ浄めるという意味をもつので
綺麗な水をしずかに一度、かければよいのだそうです。
浄めの水ですので、できれば、掃除用の水桶とは別の桶に水を用意できればいいですね。
テレビでやっていた、墓石が割れるから、という理由というのは
墓石屋さんなどの意見であるので、
仏教的には全く関係ないことなのだそうで
上に書いたように静かにかけるのがよいようです。
それについては、私のように
掃除のためだと思っている人も多いのではないかと思いますが
マナーや決まりに縛られすぎず、
それぞれが良いお墓参りができればいいなと願っています。
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