今年は3月14日に行う、玉泉寺の初午護摩法要。
いつもであれば、外にかまどを置いて、蕎麦を茹でて
野菜など具がたくさん入った、温かい出汁つゆにお蕎麦を入れて食べる
お投じ(おとうじ)、を何百食も用意して振る舞います。
本堂内で座ってゆっくり召し上がっていく方もいれば、
早目に帰る方もいるので、外に鍋を用意しておいて
立ち食いおとうじも。
昨年に続き、残念ですが今年もコロナの影響で、食事の振る舞いは中止です。
私は、かまどで火を焚いて蕎麦を茹でてつくる
このお投じが好きで、
すっごく美味しい、と言うわけではないのですが(失礼!)
この賑やかな初午祭りの雰囲気の中で
お寺のおばちゃんたちやお手伝いに来てくれる若い子たちと
外で火を焚き、台所でワイワイやりながら作るのも好きだし、
ここに来たらこれを食べなくちゃ、と言っておかわりをしてくれるのも嬉しいし
外にテーブルを出して、山の景色を見ながら立ち食いしていく皆さんと話すのも楽しいし、
とにかく、このおとうじの色々が好きだなぁ、と改めて感じます。
コロナでここ2年、おとうじは中止になってしまい、残念なのに加え
おとうじ作りなどを取り仕切ってくれるお寺のおばちゃん達が、年々高齢化で
いつまで、こうしたおとうじが作れるのかと心配になります。
外のかまどで蕎麦を茹でる。
こうしたことが、いつまでできるだろうか。
業者に頼んで、お弁当を用意してもらうことは簡単だけど、
やっぱり、かまどで蕎麦を茹でて、おとうじくらいは作りたい。
熟練のおばちゃん達のようにテキパキとはできないけれど
できる限り、おばちゃん達から見て学んで、おとうじを作り続けたいと思います。
食事の振る舞いも含めて、手作りのものが少なくなっていく中で
こうした事は貴重であるし、大切なんじゃないかなと思います。
誰もやる人、できる人がいなくなる前に、覚えておきたい。
できなくても、こんなことしてたんだ、という事を知っておきたい。
最近は大変有り難い事に、若い人もお手伝いに来てくれます。
お寺も時代とともに変わってはいきますが
これからも、できる限り、やれる事は続けていきたいと思います。