お盆のお話
お盆です。
お盆、の語源は盂蘭盆経うらぼんきょう、という経典の名前が由来しています。
そのお経の中に説話として、こんなお話が。
神通力を持つ目連尊者というお釈迦様の弟子が
亡くなったお母さんが、あの世でどうしているか見たところ
血の池地獄、針山地獄など、地獄で苦しんでいたのです。
困った目蓮さんはお釈迦様に相談しました。
地獄にいる餓鬼たちに施しをしなさい、
と言われ、そのようにしたところ
施しをしたことが巡り巡ってお母さんを助けることとなり
お母さんは地獄から出て、安穏に過ごした、ということです。
このように餓鬼に施す、と書いて施餓鬼。
目に見えない餓鬼、精霊たちに施す、供養をすることが
直接的ではないけれど縁となって自分や、また身近なところへ戻ってくる、
というお話です。
仏教の核なる考えの縁、がよく分かる話だなあと思います。
お盆は、このように先祖もそうだし餓鬼もそうだし、
目には見えないけど自分をつくってくれた者ものに手を合わせる日ですね。
そこから自分は一人で生きてるのではなく
生かされている、とも感じるし
今ある環境に感謝や反省の心も生まれます。
ぜひぜひ、お盆にはお墓やお寺、仏壇で手を合わせ
感謝をしてみてほしいと思います。
関連記事