人口減少、少子化社会に思うこと その2

玉泉寺

2024年02月20日 13:13

さて、いろんな意見があるでしょうが私的に思うことを書いてきました。

少子化について。

少しお寺目線から思うことを書いてみようと思います。

お寺では当たり前だけど亡くなった方のお葬式をします。
おやき作りの名人のおばあちゃんがいて、私はそのおばあちゃんのおやきも大好きだったし
ご夫婦の人柄も大好きで
お寺のご近所だったので、遊びに行きがてらおやき作りを教わったりしていました。

そのおばあちゃんが亡くなったときに言われたことは
「あなたが、おやき作りを受け継いでくれたことが嬉しい」と言われました。

私がしたことは、受け継ぐ、なんて大それたことではなかったけど
それでも、おばあちゃんのおやきの作り方や味は教わりました。

SDGs。
持続可能な社会を、と言われます。
資源は有限であり、今までのような消費社会では地球は滅んでしまう、という提言。

その時に思ったのが、おばあちゃんのおやき。

自分は死んでいなくなってしまうけど
だれかがの自分の作るおやきを作り続ける、という安心感。
つまり、続くことは安心につながる、ということ。

とても曖昧で漠然としているけど
「続くことは安心につながる」んだと思います。

これは、お寺に居て感じ、思うことです。

もし、自分が死ぬときに
子供がいて、自分のスピリッツを残し、続いていると思うことって
すごく原始的かもしれないけど
自分の「安心」につながることではないかと、思うのです。

そしてそれは
自然界の一部、人間も生物である以上、「持続可能」を考えてみると
続いていくことが安心につながるのだとしたら。

5人にひとりが子供を生みたくない、というのは切ない。子供を産めよ増やせよ、と今は多様性の観点からもタブーですが、児童手当や育休、共働きのしやすさ、などの経済や制度の面だけでなく、SDGs持続可能な社会、として少子化を捉え、考えてみたら…
子供を産み、育て、つなげていくというのは、実は、心の穏やかさをもたらすのではないかと思うのです。











関連記事