お坊さんのあるべき姿とは?

2019年07月07日

数年前に副住職が仕事でタイへ行った時のこと。

タイのお坊さんと話している中で
「日本の仏教は仏教ではない、なぜなら
日本の僧侶は妻帯もするし、酒も飲むし、肉も食べる」と言われたそうです。

仏教にも伝わり方によって違いがあり、
日本は大乗仏教といって
自分自身が修行をしなくても悟りを得たものから
教えを説くことで悟りを得られる、と考えられています。
お坊さんは妻帯することも、お酒を飲むことも認められています。
お寺によっては給料制の寺院もあり、サラリーマンのようなところも。

タイでは小乗仏教といって
戒律が厳しく、自分自身が修行をしないと悟りを得られない、という
考え方です。
お坊さんは、妻帯もお酒も肉も禁止されています。
タイのお坊さんは厳しい修行をしているので
みんなが尊敬の念を抱いていて、お坊さんの持っている鉢に
食べ物を入れることで、良い功徳ができる、とされるのです。

それぞれの文化でもあるので、どちらがいいとは言えませんが
日本では明治以降、お坊さんの妻帯が認められて
そこから家族や跡取りができると、やはり守りたくなりますし
家族や我を守るために経済的なことも考えるようになる。
そうなると、お葬式一つにつき、この位の金額をもらいたい、とか
寄付だとか、「我」を言うようになってしまう。

もし、自分一人、身一つであれば、
守るものなんてなくて、保身もなくて、何もいらないのかもしれない。
お坊さんは本来、ぼろきれを着て、質素な食事をして、質素な暮らしをするもの・・・?
と、考えたら日本のお坊さんて、どうなんだろう…と思ってしまいました。
自分のことばかり、自分のお寺のことばかり、なんてお寺さんも多いのかな(という私も嫁、というか妻ですが・・・)


日本の仏教離れというのは
お坊さんが保身にはしってしまった、というところも
あるんじゃないかな…と思いました。





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Posted by 玉泉寺 at 17:19 | Comments(0) | お寺
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