お盆のさなかに お寺の奥さん

2020年08月14日

今年もお盆がやってきました。

7月のながーい梅雨が明けたと思ったら
連日真夏日の暑い暑い夏です。

この山の上では、きっとお盆が終われば秋の気配なんだろうな、
もうしばらくの暑い夏です。

外に出れば焼けるほどの暑さ。 
でも、本堂の中は
程よく涼しく、心地よい。

お線香の香りがほのかに香り、
何も音のしない、静かな夏の本堂は落ち着いて、
私の大好きな場所です。

毎年16日のお施餓鬼会のために
掃除をしますが、
ふと手を止めて、本堂の戸を開けて
正面の夏の青い空と緑の山を眺めるのが好きです。


お盆中は、お坊さんたちは棚経へ。
汗をかきかき、お盆参りに出掛けます。
今年はコロナのため、伺うお宅も少なく、簡単に。
感染予防をしながらのお参りです。
こんな時期だからと遠慮するお宅と
毎年の事だから、簡単でも来てほしいというお宅と
様々ですが、求められることをしてさしあげたいと思います。

お坊さんたちが出ている間の静かな時間。
お墓参りやお寺参りのお客さんがちらほら訪れます。

お寺の仕事。お寺の奥さん。
何もやること無くない?、と言われることもありますが
いやいや、たくさん?あると私は思っています。
(適当だけど)掃除もそうだし、草刈りも。
お茶出したり、雑務諸々。
ちょっとした立ち話も。
近所のおばあちゃんちへのお散歩も。
簡単に見られがちだけど、
お寺に居る、という事も重要だと思うのです。

雑務じゃん!って思うかもしれないけど、
真面目なことを言えば、
それによってお寺は護持されているし
そうした思いの中でお客さんとお話すると感じるのは
決して、自分がやっていることがただの雑務であるとは
思えません。
事に仕えている、と思うのです。
 
お寺は亡くなった人を思い悲しむ場所でもあるけど
出会える場所であり、身近に感じる場所でもあると思います。
 
そう思えるのも、日々の雑務の中で
感じたり、人と話して気づいたり。

皆さんが一年で一番手を会わせに来られるお盆のさなか、
本堂で、ふと手を止めて思ったことは
お寺の仕事に誇りを持ちたいということでした。

どうぞ、皆さんがそれぞれにお盆を迎えられ
過ごされますように。







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Posted by 玉泉寺 at 20:51 | Comments(0) | お寺
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