受け継がれて、生き続ける

2021年12月07日

最近、思ったこと。

ある人が死んでしまったとして
その影響が受け継がれる、引き継がれる、ということがあります。

それは、肉体はいなくなっても
その人は、生き続けていることと同じだと思います。


おやき名人で、生前、私におやきの作り方を教えてくれた
ご近所の千代子ばあちゃん。
そのレシピを見ながらおやきを作るときは
確実に千代ちゃんが私の中に生きているし、
住職のお母さんで、玉泉寺を長年支えていた
摩耶子ばあちゃんは、私は会ったことが無いけれど
色んな人から、摩耶子さんの話を聞いていると
私のお寺に対するおつとめの姿勢は
摩耶子さんをお手本にしている節があります。

そんな時は、千代ちゃんも、摩耶子さんも生きている気がするのです。

その内容は大きい、小さいではなく
例えば、子供がいれば、
その子供たちに、自分の伝えてきたことや教えることで
自分がいなくなった後も、何かしらの影響を与えているだろうし
子供でなくても、周りの人たちや関わりのあった人たちに
たとえ小さなことでも、やっぱり、
教わったことや、話していたことなど、受け継がれていく、
という事があると思います。

仮に、自分が思うように生きられず、進まないと思っても
どこかで自らの影響を受けた人が、何かを成すこともあるかもしれない。  
生きるかもしれない。

人は互いにそうした中で繋がりあって生きているのだと思います。

自分がいなくなっても、些細なことでも誰かの中に生き続けるかもしれないし
誰かがいなくなっても、自分の中で生き続ける。

だから、自分が生きていることを虚しく感じることはないし
希望を持っていいと思うのです。





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Posted by 玉泉寺 at 11:43 | Comments(0) | お寺
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