離壇料ってなによ。

2023年02月02日

最近、お寺に対して思う事。

いち、一般人の呟きとしてお聞きください。


最近、他のお寺さんでお葬式をするにあたって、
そのお寺さんに、大体のお布施の金額を尋ねたところ
法外の値段を言われて、びっくりして、どうしようと玉泉寺に相談に来られる方が
何人かいらっしゃいました。


その金額はないよね!と思いつつ、
お葬式をされるお寺さんに、正直に高くてそれでは払えません、と伝えたらどうか、とお伝えし、
それでも先方の姿勢が変わらなければ、またご相談ください、、、というようなお話をしました。

そうしたところ、先のお寺さんでは、あっさりと金額を下げ、ほっとした、ということでした。

話を聞いていると、こうしたお寺さんでは、「これでは払えない」、というとすぐに値を下げる、ということです。


金額が高すぎるのも、どうかと思いますが、一度お伝えした金額をあっさりと変える、というのも変な感じ。
では、なぜ最初にそんなに高いお布施を提示したのか?と不信に思ってしまいます。

言い方が悪いですが、とれるところからとってやろう的な精神だったのか?

こちらに相談に来られた方のように、お布施の金額について
相談できるところがある方はいいですが、そうでない人は、そんなもんなのか?、と
思っている人も多いのでしょうか。
お布施の金額って、闇のベールに包まれていて、
何となく聞けないし、こちらもはっきりと伝えられないもの・・
だって、定額ではないのですから。

葬儀にかかわる諸々の儀式、死と対峙する姿勢、ご遺族の気持ちのケア
(私ごとき、若輩者でそんな偉そうに言えませんが)などを考えると、お布施は決して安くはありませんが
とても簡単に出来、考えられる仕事ではありません。
とても繊細で、でも大胆さも必要で、
どんな方ともお話をし、お話を聞き、当然ですが専門的な知識、などなど要求されるお仕事であると思います。

ですから、決してお布施は安くないんですが、高くあっても良くない。
だって、死は誰にでも、どこの家庭も迎えるものですから。
だから、定額でもないと思うのです。私の考えですが。商品ではないですし。

変な話、お金持ちで、生前、とてもお寺や住職にお世話になったと思う方は
お布施以上にご寄付をされたら良いと思うし
払えない方は、住職に相談されたら良いと思います。
無いところから、無理やり取ろうという住職がいるならば、それはエセだと思います。

ただ、なぜ、無いのか?これはまた、話は少し逸れますが
周りが迷惑するほどの好き放題をして、食うにも困る、という状態は、また別だと思います。


そして、最近は菩提寺を持たなかったり、あったとしてもお寺との付き合いが少ないご家庭では
時として、このようにお布施問題、その他もろもろの不一致があるかと思います。

昔のように、お寺との付き合いが濃い時代ではないので、仕方ありませんが
日頃、双方のコミュニケーションが取れていれば
別段、困ることはないと思うのです。

また、最近では檀家をやめるなら離壇料を払ってください、と言われた、という話も聞きます。
それも法外な金額です。

そもそも檀家制は、法律的なことは一切ないので法外な離壇料を払う必要もありませんし
その言葉自体、無かったものなので驚きます。
ただ、代々お世話になったお寺さんならば、きちんと訳を説明し、ご挨拶をするという
当たり前のことはするべきと思います。

上記に挙げたお寺さんは一部で、ほとんどのお寺さんが
檀家さんや相談に来られた方に親身に寄り添い、頑張っているのだと思いますが
お寺にもいろいろあるんだなー、と私は思うのです。

つくづく、お釈迦さんの話した言葉、空海さんの話した言葉、
そもそものお釈迦さんの伝えたかった教えを
お寺自体が学ぶべき、と思います。













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Posted by 玉泉寺 at 13:45 | Comments(0) | お寺
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