東日本大震災によせて

2015年03月12日

12日となってしまいましたが、昨日は東日本大震災から4年をむかえた日でした。

今尚、避難生活を送られている方も多く、心が痛みます。
一日も早い復興をお祈りせずにはいられません。

4年が過ぎ、仮住まいの仮設住宅は簡単な作りで
結露などからくる大量のカビ発生。
喘息がひどくなる人が多いそうです。
また、周りとの交流がないまま孤独死される方も。

大震災での地震、津波は、恐ろしいものでした。
でも、それよりも恐ろしいと思うのは原発、放射能です。
小さな子どもを育てる身としては、今も、放射能の危険を感じています。

仏教、真言宗豊山派では、弘法大師様の教えは曼荼羅思想(マンダラ思想)といわれています。
心に曼荼羅を持っていさえすれば、私たちのものの見方は飛躍的に広くなってくる。切り口も沢山できる。
法律を守り、道徳を重んずることも勿論大切なのだが、自分の心をできるだけ広く深く耕すことが最も大切なのである、と。
一人ひとりが広く深く考えること。
それが、大切なのだというのです。

それを踏まえ、私の思うところを稚拙ながら書きたいと思います。

地震や津波だけなら、立ち入り禁止などにならず故郷に戻れたのではないか?
そう思います。

絶対安全と言われたものが、自然のちからであっけなく壊れる。
人間のちからはどこまでいっても、自然には勝てないと思います。

江戸時代の石碑があって、これより下に家を建てないこと、
というような内容が書かれていました。
古来からの津波の教訓は、活かさなければいけません。
しかし、それですら少しづつ忘れ去られます。
原子力を使いだした私たちは、果たしてその危険性を
ずっと認識しつづけることができるでしょうか?


この地震大国日本で、また、同じような事態になるともならないとも
言い切れないと思うのですが。

ドイツのメルケル首相が訪日していました。
ドイツは脱原発。自然エネルギーへ。
すごい決断だと思います。
100%と言わなくとも
日本もそうしないのかな?
無理なのかな?
これは、私個人の意見です。

私の単純な頭は、そう思うのですが
原発周辺での雇用が減る、
経済力が低下する、
夏の暑さ、エアコン無しでは耐えられない、
医療機関では節電はできない、などなど。
色々な問題があるようです。


仏教において、自分の心をできるだけ広く深く耕すことが最も大切なのである、と言われているように
自分の心で見ると、みなさんはどう考えますか?



玉泉寺でも、4年前3月におきたこの大震災をうけて
毎年、護摩法要では東日本大震災追悼法要も執り行います。
心穏やかな一年となりますように。









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Posted by 玉泉寺 at 23:28 | Comments(0) | 暮らし
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