2021年05月21日

6月ソラテラのお誘い 峰街道を歩こう!

コロナの為に、しばらくお休みしていたソラテラですが
感染対策を講じながら、再開させていきたいと考えています。

その第一弾。

善光寺平から大町へ通じる峰街道を歩こう!と題して
玉泉寺から小川村立屋城址まで、約4キロ、1時間の道のりを歩きますicon16icon16

その昔は多くの人々が行き交った本街道。
歴史史跡も数多く残される地域ですが、今回はその一部区間を歩き、
昔の人々の暮らしを感じながら、自然豊かな里山ウォーキングを
楽しんでみませんかicon12

お昼は小川村「リュイソウ」のフレンチデリ弁当をご用意。
アルプスを眺めながら焚火コーヒーも!
帰り道はマイクロバスで楽々です。

皆さんのご参加お待ちしております!

■日時 6月6日(日) 10:15玉泉寺集合 14:00解散
■会費 1500円



 


Posted by 玉泉寺 at 22:08 | Comments(0) | ソラテラ
 

2021年05月17日

大般若経典、実は…

毎年5月5日に行う、玉泉寺の大般若経典転読会ですが
今年度はコロナのため中止でした。

それでも、一年に一度は大般若経典を虫干し…、というか
風に当ててあげて、破れていないかのチェックをします。

今年は、少し遅れて、今頃になって点検作業をしています。

六百巻ある経典を確認しながら、
巻末に延宝五年、黄檗宗宝蔵院 沙門鐵眼、と
記されているのが気になったので
延宝とはいつ?、と思い調べてみました。

なんと、延宝年間は1680年代頃、五代将軍徳川綱吉の時代でした。

さらに、黄檗宗宝蔵院を調べてみると、京都宇治市にある
印刷技術のパイオニアとも言われている鐵眼(てつげん)禅師のお寺なのだそうです。

鐵眼禅師は宝蔵院の初代住職で、 
大般若経典を木版で刷る技術を極め、広めた偉人として伝えられています。

その鐵眼禅師が延宝年間に刷ったか、広めた経典が、この玉泉寺にも残されているのです。

この経典は、他の寺院などでは重要文化財として指定されているのだそうです。

知れば知るほど、すごい経典が手元にあるのだなと感じます。

さらに、確認作業をしている中で気づいたことは 
紙が丈夫!
全く破れていない!

もしかしたら、これまでの中で修繕されたことがあるかもしれませんが
それにしても、昔の手すきの和紙は
丈夫である事が分かります。

破れているといっても、穴が開いているとかではなく
ページとページの繋ぎ目の部分を補強する程度。
340年ほど前の紙が破れずに残っているって、すごいです。
究極のSDGsです。
職人が手作りで作るものの素晴らしさを感じます。

そして、ページの繋ぎ目を補強するのりは、
昔ながらのデンプンのりでなくてはいけないそうです。

スティックのりとか、化学的なものは使ってはいけないのだと、
ずっと経典の確認作業をしてくれていたおじいさん(もう亡くなってしまいましたが)が教えてくれました。

340年前の紙は、多少カビ臭くはあるけれど
まだまだ現役。

来年は、大般若転読会が開かれ、
ぜひ皆さんに大般若経典を見ていただけたらと思います。










 


Posted by 玉泉寺 at 20:55 | Comments(0) | お寺
 

2021年05月14日

狩猟 命を頂くことは

猟友会に所属し、狩猟を始めて数ヶ月経ちました。

まだ、わなをかけるだけですが、
当たり前ですが、狩りとは、命を頂くことだと
最近は特に感じるようになりました。

何回か命を断つ場面に出くわすと
かわいそう、ごめんねと、やはり、これでいいのかな?と悶々と思う時があります。

農家さんにとっては、天敵であり
大切に育てた作物を根こそぎ食べてしまう
有害鳥獣であるので、わなに動物がかかると
有り難いと感謝されるし
猟友会員の高齢化で、地域の安全が保てなくなると思うと
誰かがやらなければならないことなのかも、とも思う。

そんな時に、思ったんです。
最近は、鬼滅の刃とかアニメで
人が死ぬシーンや殺されるシーンが、結構グロテスクに
描かれています。
年配の人には、あんなのを子供に見せて、と
眉をひそめる人もいます。

私も、以前は普通に子供と鬼滅の刃を見ていました。
でも、今は見られない。
人が、あのように殺され、死んでゆくシーンを
笑いながら見ていられない。

同じように、先日、ある人気芸人が
頭に斧が刺さって、血を流すコントを皆が笑いながら見てる、
というテレビが放送されていました。 
私は、それも笑ってなんて見られなかった。

今の世の人たちは、やっぱり平和ボケしてるんじゃないかな? 
命を軽んじてるんじゃないかと思ってしまうのです。

ありきたりな言い方、考え方ではあるかもしれないけど
私達は、動物や魚、生き物の命を頂いて生きているんだ、と
心底感じます。
だからこそ、その命を大切に扱わなければならないと思います。

動物を仕留めたときは、お線香をあげ、住職に教えてもらった
お経を唱え、手を合わせます。

いつから人が死ぬシーンを笑いながら見られるようなったのでしょう。

戦争に行った人が、戦争のことを語らない、とはよく聞きますが
その人達も、今のアニメやテレビを笑ってなんて見られないのではないかと思います。

私達の生活から死が遠のいたことも原因の一つかもしれません。
昔は、もっと死は身近なものでした。
だからこそ、皆、生を大切に生きていたのではないでしょうか。

簡単に人を殺せたり、そんなアニメやテレビが制作できるのは
私達が命を軽く見すぎているのだと思います。

生き物の命を奪うことは私だって、他の誰もだって好まない。
でも、そうでなければ私達人間は生きていけない。
皆がみんな、ビーガンでいられるでしょうか。

だからこそ、もっと命を大切にしなければと思うのです。




 


Posted by 玉泉寺 at 21:32 | Comments(0) | 暮らし
 

2021年05月11日

峰街道 アゲハ蝶の家紋が!

昨日、峰街道の支障木の伐採のお手伝いに行ってきました。
大安寺〜大町美麻まで続く峰街道。
作業の途中に、まだ行ったことのなかった、
大町湯の海まで連れて行ってもらいました。

途中のアルプスの絶景であったこと!
素晴らしいビューポイントでした。

お昼は、その場でタラの芽を天ぷらにしてもらって
たらふく頂いてきました。

峰街道中程にあるとある集落。
玉泉寺の古い過去帳にも、その地名は見られますが、
その集落にも立ち寄ってきました。

今は廃村となった集落には、
古く、傾いた家屋が点在。
その中の土蔵の家紋が、なんと、アゲハ蝶。

吉川英治の新・平家物語愛読者としては
かなりシビレました。

住職に確認したところ、
集落に暮らしていた一族は
由緒ある家系であったようで、玉泉寺の檀家さんでもありましたが
今はその所在が分からなくなっているとのこと。
残念です。


先代、先々代の住職も、
この街道を通って、何日もかけて、こうした集落の檀家さんのお参りに歩いていたんだ、と思うと
街道の歴史、集落の歴史、お寺の歴史に深く感じ入るところがあります。
そしてまた、私達もこの道を歩いていること。

お寺やその土地、地域は、昔から何も変わっていなくて、
変わっているのは、私達の方。私達の見方。
今まで、なんの気無しに暮らしていたけど
こうした視点からお寺や街道を見ると、
また興味深く、そしてますます愛着を持って
この地域に暮らすことができそうです。

とても良い気付きを得ることができた1日でした。












 


Posted by 玉泉寺 at 17:52 | Comments(0) | お寺 | 暮らし
 

2021年05月02日

令和3年度 大般若転読会 中止のお知らせ

今年度の玉泉寺 大般若転読会は
コロナの影響で昨年に引き続き中止に致します。

毎年5月5日のこどもの日に行っていた行事でしたが
昨年同様、中止とせざるを得ませんでした。
一番残念に思っているのは、私かもしれません。

風薫る、気持ちの良い5月。
定番のおとうじや、よもぎの香りがたまらない
手作りの草餅。

新緑の山のお寺に来ていただくのを
毎年楽しみにしているのです。

大般若経典の風通し?破れていないかの、
一年に一度のチェックは、今年もまた、子どもたちとやろうと思います。

皆様も感染対策しながら!
良いゴールデンウィークをお過ごしください♪

 


Posted by 玉泉寺 at 10:56 | Comments(0) | お寺