2025年05月03日

GWは大般若一色

毎年、5月5日は玉泉寺の大般若会。

GW真っ只中の行事のため
連休だけどどこにも出かけられない我が家。

休み中の子供たちに
大般若経典が破れていないか確認作業や
寺内境内の掃除を手伝ってもらいます。

中2になる長男も
嫌がりながらも一番手伝ってくれ、
(お兄ちゃんがやるから妹弟もやる)
親バカながらも、
なんていい子たちなの・・・・・・!!!!!!
と毎年感動。

嫌でも逃げられない環境だからだよ、、、、、と言われ
ほんとにそうだよね、、
ごめんね、ありがとう!!

でも、手伝う子どもたちの背中からは
そこまで嫌がってない感というか
じゃれあいながらやってる感がして
ふふふん、と思ったり。


どこにも出かけられないけど
良いGWなのです。






ヘルメットをして階段を掃く次男・・・ 


Posted by 玉泉寺 at 20:43 | Comments(0) | 暮らし | 子育て
 

2024年12月27日

年末の一仕事

さあ、今年も残りわずか。

後回しにしていた障子の張替えをしました。

お寺の玄関の障子がボロボロ…

寒かったので、室内で。
末っ子がお手伝いをしてくれました。

今までは障子の張替えをはじめ、
神代の切り替えなど、おおざっぱな・・・いや、忙しい住職に代わって
手先の器用だった住職の実兄、正俊翁が担っておりましたが
今年の夏、静かに息を引き取りました。

まだ正俊さんが元気だったころ、
障子の張替えの仕方も教わったり
神代の作り方も興味があったので教わったりしていました。

玄関の障子がボロボロだったので、「あー、張り替えなくちゃ…」と
何気なく作業を始めたのですが
「あぁ、正俊さん、いなくなっちゃったんだな」、と思いながら。
「私がやってもいいね、じゃなくて、私がやるようになっちゃったな」、と。

近所の深(ふかえ)媼も、生前、障子の張替えについて
「破れたり、汚れたりした部分だけ張り替えればいいだよー。
全部変えるなんて大変だもの」と、
玄関先で話していたのを思い出したりして。

「そうだそうだ、深さんも、破れたところだけ変えればいいって言ってたな」、と
思い出しながら。


「…こんなにたくさん張り替えるのなんて無理…」と思いましたが
「破れた、汚いところだけでいっか。」、ということにして、
正俊さんと深さんの力を借りて、一仕事を終わらせたのでした。


さあ、年の瀬。

玉泉寺には雪が積もっていますが
我こそは!という方、除夜の鐘を突きにいらしてください。
 
今年もありがとうございました。
良いお年をお迎えください。



 


Posted by 玉泉寺 at 22:27 | Comments(0) | 暮らし | 子育て
 

2024年11月07日

新町恐竜イベント 2024

11月3日4日と、信州新町の恐竜イベントが開催されました。

2日の大雨を心配しましたが、急遽、レース会場となるグラウンドにブルーシートを張るなどして
3日のレースに備え、そして当日はお天気にも恵まれ
無事に2日間の日程を終えました。

昨年は、お寺に居たのでレースを見られませんでしたが
今年はボランティア部として受付しながら、レースを楽しむことができました。

全国から、たくさんの人が来てくれて
恐竜レースに化石館に、新町フェアにと賑わいました。
今年は新町枠もあって、新町の先生や児童生徒もレースに出場。
地元のお祭りを楽しんでいました。


夕方からのスカイランタンも意外と暗くなるのが遅く
写真はまだ明るいのですが。。
徐々に暗くなっていく中で灯るランタンが
とてもきれいでした。
ランタンは、紐がついていて、お持ち帰りできるとのこと。
皆さん、楽しそうに上げていました。

二日間、新町に足を運んでくださった皆さんに感謝とともに
スタッフ、ボランティアの皆さんお疲れさまでした。
ありがとうございましたface02 src="//www.naganoblog.jp/img/face/002.gif" style="width:15px;height:15px;margin:0px;padding:0px;border:0px;vertical-align:text-bottom;" alt="face02" title="face02"/>














 


Posted by 玉泉寺 at 11:31 | Comments(0) | 暮らし | 子育て
 

2024年10月16日

信州新町恐竜イベント 2024

ご無沙汰しておりました。
一気に夏から秋へ。
涼しく、山の葉も落ち、紅葉が進んでいる玉泉寺です。

さて、少し宣伝を。

昨年、好評だった信州新町の恐竜イベントが
今年も開催されます!

11月3日、4日の二日間で
恐竜着ぐるみレースと、ティラノさんが転んだ、を新町小中学校の校庭にて。
同時開催の新町フェアでは、新町の美味しいものが支所駐車場にて食べられますface02

夕方からはスカイランタンを学校校庭から上げます。
当日受付で参加もできるようなので、ぜひ来てみてください。

恐竜化石館では、ワークショップや、ナイトミュージアムが開かれます。
化石館、学校グラウンド、フェア会場を無料シャトルバスが運行されるので
一日新町に居て、楽しめる二日間となりそうです。


喫茶山川草木は、
私、店主がイベントのスタッフとして二日間出てしまうのでicon09
喫茶は閉めているのですが、お話し好きな副住職がお出迎えしてくれますface02
恐竜イベント期間中に喫茶に来て下さった方には、コーヒー1杯無料券を差し上げますicon12

中山間地域、どこも同じで人口減少は止まらず、色々な課題がありますが
少ない人数で知恵と力を出し合いながら、
地域も、周りも、大人も子どもも楽しめるイベントになると良いなと思っています。

どうぞ、信州新町へお越しくださいface01face01





 


Posted by 玉泉寺 at 14:58 | Comments(0) | 暮らし | 子育て
 

2024年07月26日

夏休み…、それは戦い!

子どもたちは夏休みに入りました。
今年は夏休みが長く、約一か月あります。

そんなに長く、どうしよう・・・
母は常に台所に立ってる気がする。
そして、常に洗い物をしている気がする・・・
朝なのに、もう夕飯のこと考えてる・・・今日の夕飯どうしよう・・


いつも、学校のお便りに
「長いお休みにしかできないことに挑戦したり、
夏休みだからできることをたくさん経験し、良い思い出を作ってほしいです。」
との先生のコメントに
「夏休みにしかできない経験とは何か・・・」
「夏休みにしかできない何かをやらせてあげられるのか・・」
と、プレッシャーに感じてしまうのは私だけでしょうか。

夏休みには一度は海に連れていき
お盆の隙間時間に近くのプールに連れていくのがよいところ。
キャンプやどこかのイベントだなんだと出かけるのは、なかなか、、、。

夏祭りに行ったよ、スイカ割りや花火をしたよ、
というなんてことない夏休みで良いのだ、と自分に言い聞かせるのです。


8月上旬になれば、我が家はお寺あるある、
お寺でお掃除やお盆の準備に入ります。
我が家の子供たちも本堂で遊ばせながら、掃除などの手伝いを
ちゃっかり、せさるつもりですface03

皆さま、お寺参り、お墓参りがでら、お立ち寄りください。

さあ、長い夏休みの始まり、
世のお母さん、お父さん、頑張りましょう!







 


Posted by 玉泉寺 at 12:45 | Comments(0) | 暮らし | 子育て
 

2024年07月06日

世界にひとつしかないもの 続き

先日のつづきで、
今日も次男の名言。

ヨシタケシンスケの
「ぼくのニセモノをつくるには」、に確信を得た彼は

「自分のニセモノがあったら、自分は珍しくないでしょ。
100人いたら、どこにでもいることになっちゃうから、もっと珍しくないんだよ。」

次男は、心からそう思ってるんだな、と思いました。 
大きくなっても、それは変わらずにきっとそう思うのでしょう。

と、同時に。
それは末っ子の特性でもあるのかと思いました。

長子や中間子には、なかなかこの考え方って難しいのかも。同じ親が育てているのに、もちろんその子その子の性格もありますが、完全に自己肯定できるのは末っ子ならでは?

だとすると、子を育てるって、とても難しいですね。
意外と放ったらかしでいいのだと思うし、
そしてやはり、どんなにやっても後悔。これで良し、と思う子育てなんてないのかもしれません。

どこまで行っても、結局、自分で自分を認めるしかない、これも自己肯定だと思うのです。
 


Posted by 玉泉寺 at 23:07 | Comments(0) | 暮らし | 子育て
 

2024年06月25日

世界にひとつしかないもの

小学校一年の次男に、
「お母さん、世界にひとつしかないものってなんだ?」と
クイズを出されました。

「うーん、なんだろう。
東京タワーかな?ギリシャのパルテノン神殿とか?
ピラミッドとかかなぁ。。。
それとも、アマゾン川とかエベレスト?」

なんて答えていたのですが

「答えはね、自分だよ」、と次男。

「えっ!そうか、そういえばそうだね。」

東京タワーは、もう一つ作ろうと思えば作れる。
ピラミッドもパルテノン神殿も。

言われてみれば納得ですが、目からウロコでした。

次男は続けて言いました。

「ダイヤモンドは、数が少ないから貴重でしょ。
他にないってものは、価値が高くて貴重なんだよ。
ということは、自分は、世界にひとつしかないから、一番めずらしいんだよ。
だから、とっても貴重なものなんだよ。
ダイヤモンドは貴重で高いけど、
他にもいくつかあるでしょ。
でも、自分は一人しかいなくて、めずらしいから、ダイヤモンドよりも貴重なんだよ。
だから、自分のことを大事にしなくちゃいけないんだよ。」


たった6歳なのに、確か、貴重や価値、といった言葉を使っていたと思うのですが
次男は、こんな風に話してくれました。

どこかで聞いたの?見たの?と問うたら
自分で考えた、とのこと。
お釈迦様か、君は・・・・

自分のことを大事にしなくちゃいけないんだよ、と語るところでは
自分の腕を胸の前でクロスさせ、自分を抱きしめるように話してくれました。


今、自己肯定感を高めようと教育界や学校でも話がされていますが
自己肯定感、というと
怒らずに褒めたり、ありのままを受け入れたり、といったことを聞きます。
でも、「自分は世界にひとつしかない、ダイヤモンドよりも価値ある貴重な存在。」という
たったこれだけで十分なのではないかと思いました。


後日、学校の図書館から借りてきた
ヨシタケシンスケの絵本、「ぼくのニセモノをつくるには」、という本を読んで
次男は、自分のその思いを確信に変えたそうです。

次男の感受性というのか、それに感心もし、
これが本物の自己肯定感であると感じた言葉でした。


 


Posted by 玉泉寺 at 23:10 | Comments(0) | 子育て
 

2024年05月08日

部活動の地域スポーツクラブ移行について思うこと

部活の地域移行という話題、課題が出て数年。

学校では部活動は行わず、地域のスポーツクラブへ
子供たちが属して活動を行うことを指します。

学校の先生の不足、先生の働き方改革、子どもたちの習い事の多様化
などが主な理由です。

地域移行では、専門的な指導者が指導してくれるということ、
地域スポーツクラブなので、生徒自身も学校外のさまざまな生徒に触れ合えるということ、
また、クラブには大人も含まれており、児童生徒だけでなく
先生以外の大人や指導者に出会えるということ、
部活と違って、一つのクラブに所属する必要はなく
好きなものをいくつ選択しても良いということ、

がメリットとして挙げられています。

結論から、私が何を言いたいかを言うと
クラブの地域移行は地域格差、家庭格差が広がってしまうため、
行政が何らかの補助をしてくれないと困る、ということです。

喫緊の問題として、以前から地域移行する、という話はもちろん知っていました。

長男の通う信州新町中では、来年令和7年6月で学校主体による部活動が完全に終わり
地域移行となるそうです。

そこで今年度、中1となり、バトミントン部に入部した息子を持つ親としては
はて困るな、と率直に感じました。

つまり、長男は中2の6月で部活がなくなるわけです。

軽く学校の先生に聞いたところ、
指導者がいればいいのですが・・・、とのことでした。

先生が不足しているのも分かるし、生徒の減少により運営できないのも分かる。
だから、今まで通り学校で部活をやってください、とは思いません。

でも、学校で行う部活のメリットは
①送り迎えを親がしなくて良いので親の負担にならない。
②スポーツクラブはお金がかかるけど、学校ならお金がかからないので金銭的にも負担は少ない。
③学校の部活は、積極的に「これがやりたい!」と思わなくても入部し、
 ひいてはその活動が思いのほか自分にとって、生涯スポーツであったり
 趣味となったりすることがある。

①に関しては、地域格差がかなりあります。
新町のような中山間地は、地域スポーツクラブといっても遠い。
子どもが自分で自転車で通える距離にクラブがある市街地とは同じではありません。

②については、家庭格差があります。
スポーツクラブに入りたい、と子供が言っても、経済的にむずかしかったり
また、多子世帯では、一人ひとりの子どもに合わせた習い事を、と考えると
地域スポーツクラブに何人もの子供を通わせるのは限度があります。

③については、部活動をやる意味本来についてです。
意味については、スポーツや文化芸術活動が上達することが挙げられますが
その他にも、そのスポーツや芸術分野で将来一流にならなくても
中学生活の中の3年間、あるスポーツや芸術をやり通した、または、それらに触れ合えた、
という経験体験は、生涯にわたって自分を高め、癒し、自信にもつながると思います。
ここが一番意味としては大きいのではないでしょうか。

私個人のことを言うと
私は中学3年間、ギターマンドリン部で、ギターを弾いていました。
とくにギター大好き!でもなく
ギター弾けるようになりたい、でもなく
ただ単純に姉が入部していたから、という理由で入ったのです。

それでも3年間、それなりにコンクールや大会に出たことで
楽しかったし、最低限弾けるし、今では趣味として自分で楽譜を用意して
好きな曲を弾き語りもしています。

もし、部活動ではなく地域クラブとしてだったら
私はあえて、お金をかけて、親に送り迎えをお願いしてまでギターを
習わなかったでしょうし、
そう考えると、私とギターの出会いは、学校での部活動だったから、と言えます。

親としては、そういう経験をさせてあげたい、と
心から願います。

自分が、サッカーやりたい!バレエやりたい!と一生懸命やれる子、思う子はいいかもしれません。
やりたいと思わないなら、やらなくてもいいんじゃない?
結局は子供次第だよね?
という意見もあるかもしれません。

でも、何気なく始めたギターや何かによって、生涯の趣味、ができるのなら
素晴らしいことだと思うし
そうした、「あいまいな」部分、もとても大切と思うのです。

もし今、子どもたちが学校の部活動がなく
すべて地域移行となったら
そうした「積極性」(お金をかけて、親が送迎をして)をもってクラブに関わる子、関われる子が
どれほどいるのでしょう?

市街地はいいかもしれない。
でも中山間地は?
一人っ子はいいかもしれない。
でも多子世帯は?

長野市は(いや全国か)中山間地活性化、と言い
少子化対策に力を注いで、子育てしやすい暮らしを、と言っています。

しかし、どうでしょうか。
部活の地域移行ひとつとっても、
山間地であることや、多子世帯であることが足かせとなり
街場へ暮らし、子どもは一人で十分、と思うのではないのでしょうか。

初めに言ったように、だから学校がやれ、とは思いません。
人口減、先生不足により、学校の部活動が無理なのは分かってる。
昭和の時代のような部活動をイメージするのも、もう違う。

しかし、私は、せめて小学校、中学校の義務教育までの間は
家庭格差、地域格差を埋めるのは行政であり、政治であると思います。

やりたくてもできない家庭、やりたくてもできない地域、があります。
子どもがやりたがってないから、やらなくて良い、のではなく
やれる機会を平等に与えるのが、義務教育なのではないでしょうか。

やりたい子だけがやっていれば、ますます格差は生まれます。
ますます少子化になります。
高校になったら、それはもういい。自由ですから。
でも、せめて義務教育期間は、平等な教育を、政治がなんとかしてくれなくては困ります。

その政策を考えるのが政治家だと思います。
私は補助金を出すしか今のところ考えが浮かびませんが
この問題は、どうしたら良いのでしょう。
本当に難しいです。

市町村議会議員から、国会議員まで、政治家は、いろんなところを視察しているのなら
何かアイデアを出して考えてほしいと思います。

地域移行について、全国でいろんな市や町が
「地域移行はこんなメリットがあります」と、ユーチューブにアップしていますが
良いところしか言ってないし、街のことしか考えていない。
ですから、議員の皆さん、ぜひ考えてほしいと思います。









 


Posted by 玉泉寺 at 12:32 | Comments(0) | 暮らし | 子育て | 社会派
 

2024年04月07日

春休み、京都旅行へ③~東福寺、宿周辺~

三日目は、①に書きました宝蔵院へ午前中から出かけ、
お昼はヴィーガンラーメンをいただき、
黄檗宗の本山の萬福寺も拝観しました。

萬福寺の周りに塔頭寺院としていくつか寺院があり
宝蔵院もその一つなのでした。

黄檗宗は、インゲン豆を日本へ伝えたことで有名な隠元禅師が開かれた
日本三禅宗の一つです。
ちょうど時代は江戸。
4代将軍の家綱公の尊崇を得て宇治の地を与えられ
開創されたのだそうです。

伽藍の配置や堂舎の建築様式は中国の明朝様式を取り入れ、
これまでに焼失を免れ、創建当初のすがたそのままを今日に伝える寺院は日本では他に例がなく
代表的な禅宗伽藍建築群として文化財に指定されています。
(パンフレットより、途中省略)

たしかに、萬福寺の伽藍や本堂内の装飾は日本的というよりも
中国的で、竜宮城みたい、と思いました。

また、黄檗宗の儀式さほうは中国明時代に制定された仏教儀礼で行われ、
読経は中国から伝わった当時の発音で発音し、明時代そのままの法式を継承しているのだそう。
その儀礼も見てみたいなぁと思いました。

また、鉄眼さんは隠元さんの弟子であり
隠元さんが中国で印刷所を構えていたことを知り、
鉄眼さんもまた、木版を開刻することを心に決めるのでした。
隠元さんは、鉄眼さんの熱意に感動され、多大なバックアップをするのです。

隠元さんは、木版技術だけでなく、建築、文学、明朝文字や原稿用紙の型、
その他にも様々なものを日本に伝え、それらは江戸時代の町民文化の基となり
「黄檗文化」と呼ばれ、現在私たちも当たり前に使用しているものが伝えられたのだそうです。




そして、JR奈良線に乗って、京都へ戻ります。
途中駅には伏見稲荷があって、海外の観光客の多いこと多いこと。
外国人観光客に交じって、自分たちも外国を旅しているような気分になりました。

さらに途中、臨済宗大本山の東福寺へ。
お庭と回廊が有名です。
禅宗のお庭は見事で「八相の庭」と呼ばれ、
お釈迦様の生涯の八つの重要な出来事に因んで命名されたものだそう。




さて、これで宿に戻り四日目の昼には帰りの電車に乗るのですが
京都駅に向かう途中に東本願寺をお参りしながら帰りました。

真言宗、修験道、浄土宗、黄檗宗、禅宗、浄土真宗、
いろんな宗派の寺院をめぐってそれぞれの違いを感じることができ
とても面白い旅となりました。

浄土宗、浄土真宗は民衆、門徒さんが集まるからか本堂、伽藍の大きいところが特徴であったし
禅宗は道場を備え、質素、庭などで宗教観を表していましたし
黄檗宗では中国明時代の景色を見ることができました。
真言宗密教では曼荼羅や法具、仏像がそれらを現しており、やはり見事でした。

奈良へ行くと、また歴史の古い寺院があったりしてそれはそれで楽しいのですが。
それはまたの機会に。

そして、今回の旅のもう一つの面白さが、お宿。
京都駅から車で20分ほどの住宅街のなかに空き家を今風におしゃれにリフォームした一棟貸しの宿に宿泊しました。
周辺は小さな商店がぽつぽつと集まる通りで、
レストラン、カフェ、パン屋、コーヒー店、漬物屋
鉄板焼き屋、立ち飲み屋、中華屋、銭湯まで何でもそろう通りだったので
毎日食べることも楽しみで、しかもどこも美味しくて、貸し自転車もあり、ホテルにはない宿泊の楽しさを味わうこともできました。

最終日に、タクシーの運転手さんにお勧めされた近くの銭湯は
内装がとても珍しくて、天井に天狗の彫刻や欄間も見事なものだったりして
お客さんは外国人ばかり。
番頭のおばあちゃんが英語を話していたので驚きましたface03

子供たちはお寺ばかりでつまらなかったかもしれないけど
まぁ仕方ないとして(卒入学のお祝いと言っておきながら・・・)父母は120%楽しんだ春休みの研修旅行となりました。

黄檗宗の宝蔵院は、なかなか知られていないけれど
機会があったらぜひ、行ってみていただきたいお寺であります。


以上、春休み京都旅行レポートでした。

 


Posted by 玉泉寺 at 00:29 | Comments(0) | 暮らし | 子育て
 

2024年04月06日

春休み、京都旅行へ②~聖護院、黒谷山、平安神宮、京博~

しなのから新幹線に乗り、京都へ。
着いてすぐ、真言宗の総本山東寺へ。

やっぱり私は真言宗や天台宗のお寺が好みです。

浄土真宗の金キラの大きな伽藍のお寺や
曹洞宗や臨済宗の庭や禅のお堂のお寺も良いですが
真言宗、天台宗の古い造り、そしてかっこいい仏像たちを拝見するのが好きです。

弘法大師、真言宗の宗教観である曼荼羅や
分かりにくい密教の教えを仏像に具現化して分かりやすくしているので
密教寺院にはいろいろな仏像があります。
インドや中国由来の仏様もいます。

それらの仏さまたちが、とても良いお顔をされています。
宗教的にも見れますし、美術的にも見れます。
禅宗のお庭もそうですね。庭に宗教観をのせています。

東寺の講堂にあります、立体曼荼羅は
仏像たちが大日如来を中心に曼荼羅として取り囲み
密教の教えを表しています。

東寺に見られる帝釈天は教科書にも載る
お顔のかっこいい仏様。

弘法大師から時代は進み、足利尊氏や織田信長も
東寺に本陣をおき、戦いをしたのだと宝物館の資料で見ることができます。
そうした昔の書状などをみるのも、私にとっては興奮してしまいます。

いつからこんなに歴史好き、お寺好き、仏像好きになったのかしら?face08face08




そして二日目は本山修験宗の聖護院門跡へ。
玉泉寺も修験の流れをくむ山岳寺院ですので、その本山の聖護院は興味がありました。
行ってみると、意外と建物自体は新しいと感じたのですが、それでも1676年の再建なのだとか。
京都奈良では周りの寺院がすべて古いものなので、江戸時代でも新しく感じてしまう。


修験道は役小角が開いた宗旨で、日本古来の山岳信仰、自然崇拝を源に発し、
民俗信仰と仏教(特に密教)・道教などの思想が融合して成立しました。
修験とは実修得験の意味で、修行の体験によって人格を高め徳を表すことをいい
理論よりも実践が中心になっています。
中略
山に入って自然の声を経典として仏心を探り身体を練り、日常生活の中に菩薩道を実践できるように努力するのです。
(聖護院のパンフレットより)

確かにこの説明を読むと
玉泉寺での山の暮らしの中では、「自然の声を経典として仏心を探り」
「日常生活のなかに菩薩道を実践できるように」という言葉が分かるような気がします。
…と言っても、修験の修行は私のようなこんな普通の暮らしとは全くべつものでもっと厳しいのでしょうが、
それでも山にいて、自然の声を聴き、というのは
街の暮らしでは気づきえないことがあると思います。
そこから菩薩道、仏心を探る、ということなのですね。




聖護院のあとは、そこから近くの浄土宗法然さんのお寺へ。
黒谷山金戒光明寺と言います。
法然さんが比叡山の黒谷を降り、初めて庵を結んだ地なのだそうです。
幕末になると、新選組の拠点となったお寺だそうです。

今は周りが住宅街となっていますが
法然さんが庵を開いた当時は、当たり前ですが
周りは何もなく、貧しい民がいて
法然さんの南無阿弥陀仏と一心に念ずれば
極楽浄土へ往けるという教えに、たくさんの民が救われたのだと思います。

そのあとは京都の友人と久々の再会をし、平安神宮でランチ。
広い境内にはたくさんの地元の人や観光客がピクニックをしたりして過ごしていました。
私たちも平安神宮前の芝生にお弁当とコーヒーを広げ、ゆっくりと。
子供たちはお寺巡りよりもこうした公園で走り回っているほうがよっぽど楽しそうでしたface03




その後、友人と別れ、急遽行きたくなった京都国立博物館へ。
雪舟展がやっている、とのポスターをみたのですが
私の勘違いで期間外。ちょうど展示物入れ替えの時期でお庭だけ拝観してきました。
が、お庭だけでも十分歴史好きには楽しめる。さすが古都!
平安京の支えとなった礎石となった石が野ざらしで展示されていたり、
歴史が違うわー、と感心しきりでした。




京博のお向かいにある三十三間堂に閉館時間ギリギリに滑り込んでたくさんの仏さんを拝見し二日目を終えたのでした。

③へ続く。







 


Posted by 玉泉寺 at 23:31 | Comments(0) | 暮らし | 子育て