2024年01月21日

お寺を介した循環を

13日の信毎に小川村有志による能登被災地への炊き出しの記事が出ていました。

小川の庄おやき村の協力を得て、被災地へおやきとみそ汁を届ける、という
ものでした。

村外からも協力者を募る、ということだったので、これは!と思い
早速、小川の庄へお寺にある野菜やりんご、みそをお届けに行ってまいりました。

白菜、大根、りんご、みそ、子供向けのお菓子。
ある程度まとまった量をお届けできたかな、と思います。

これらの野菜などは、野菜が採れる時期に檀家さんや地域の人が
お寺へ、と言って届けてくださったり、お寺ならたくさん使うでしょ、と言って持ってきてくださったりしたものです。

もちろん、私たち家族で食べきれる量ではなく、
畑の土の中や土蔵などに保存しておいて、
漬物にしてお客さんに出したり、春の初午の行事の際に使う、というのが流れなのですが、今回のように本当に必要なところへお届けする、というときには心から、いつもお寺へ届けてくださっている方々へ感謝を感じずにはいられません。

お寺だけではできないことです。
お寺を支えてくれる、思ってくれる方がいるから、お寺もこうした活動、行動ができるのです。

逆を言えば、お寺はこうした活動をするからこそ、野菜なども届けてもらい、支えてもらっているのです。
なので、こうした活動を率先してしなければいけないのだと思います。

なかなか、先頭に立ってまとめることは難しいけれども
お寺には、その義務があると思います。
お寺を介してモノや気持ちの循環が生まれると良いと思います。

小川の庄の皆さんや、小川村の有志の皆さんは先発隊が今日、21日に能登へ行ったのだとか。
ありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします。


 


Posted by 玉泉寺 at 21:26 | Comments(0) | お寺 | 暮らし
 

2024年01月13日

北陸に心を寄せて 一年の始まりに思うこと

本当に、信じられない元旦。
おめでとうございます、とは明るく言えないお正月でした。

今なお、被災され避難されている方、大切な人を亡くされた方には
お見舞いとお悔やみを心から申しあげます。

北陸の方角に向かい手を合わせ祈ること、
仏様に手を合わせ心を込めてお経を唱え、祈ること、自分ができることをするしかありません。

今日も、玉泉寺でも雪がどんどん降り積もり
子供は今季初めての本降りに喜びましたが、
北陸の状況はどうなのだと心配になります。

日本は、ここ数年で災害が頻発するようになったと思います。
真言宗豊山派、小布施町の浄光寺さん中心の日本笑顔プロジェクトはじめ、
災害が起きた時に素早く対応し、現地へ駆けつける団体も多く
本当に頭が下がります。
私も含め、現地へボランティアに向かうことができずにもどかしい思いをしている人も多いと思いますが
それでも遠方にいて、募金やその他できること、祈り、心を寄せることは皆出来るし
日本中、思いは一つなのではないかと思います。



さて新年を迎え、今年の目標は?との質問に。
今はあまり言わなくなったのか、少し前はよく、「自分探し」という言葉を聞きました。

最近、副住職と話していて
何の話からか、自分は探さなくていいよね、という話に落ち着きました。
自分が何者かなんて、分からないのです。

今、やってることを一生懸命やっていると、あとから「自分」がついてくるんじゃないかと
よく考えれば当たり前のことにたどり着くのです。

得意なこと、好きなことが分からないから、「探す」のかもしれませんが
それも、今を一生懸命誠実に生きる、というところが答えになるのだと思うのです。
むしろ、そこにしか答えはない。
自分は探すものではなくて、結果として作られていくもの。

今を一生懸命、誠実に生きること。
それが今後にも繋がるのだと思います。

今年一年、自分にも改めてそう言い聞かせて過ごしたいと思いました。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。














 


Posted by 玉泉寺 at 23:57 | Comments(0) | お寺 | 暮らし