2020年07月29日
おばあちゃんの青い花
ご近所に住むおばあちゃん。
おばあちゃん、ボケてます。
でも、とても元気で晴れの日も雨の日も、
毎日畑仕事をしています。
子どもが大好きで、気のいいおばあちゃん。
末っ子とおばあちゃんの耕す畑に散歩に行くのが定番。
先日、畑にお散歩に行ったら
おばあちゃんが
「お花持ってくかい?」
「家に飾っていても誰も見る人いないし、
お寺に飾って仏さんにあげて」、
といって畑に咲いていた花を摘んでくれました。
お花は育てているものじゃなくて、
種が何処からかとんできて、根がついて、
おばあちゃんの広い畑のいたる所に咲いている青い花でした。
野の花らしく、葉っぱがトゲトゲしていて摘むのには痛いけど
おばあちゃんの手は分厚いのか、
トゲトゲにも平気でどんどん摘んでいきます。
私は痛くて抱えて持てなかったのですが
ちょうど子どものお散歩リュックの中に
ピクニックシートがあったので、
それにお花を包んで持ち帰りました。
帰ってから花瓶に入れて本堂へ飾りました。
青い花はとてもきれいでした。

お店で買ってきた花のような美しさは無く素朴だけど
その素朴さがなんとも言えないいい感じがしました。
畑から摘んできたので、葉っぱが
黄色っぽくなってたり、ちりぢりになっていたり
完璧ではないのだけど、
それもまた、いい感じに思えました。
普段、花のことを色々言わない住職も
、
「あの花はいいな!どこのだ?」と。
珍しいぃーー!!!
おばあちゃんのトゲトゲにも屈しない分厚い手を、
おばあちゃんの朝に夕にせっせと畑仕事をする姿を思わせる花でした。
おばあちゃんは、十数年前に亡くなった住職のお母さん、摩耶子ばあちゃんが
まだ生きていると思っていて、
いつも私に「摩耶子さんは元気かい?」と聞きます。
その他にも、何度も同じことを聞きます。
年々、その傾向が強くなっていて
私が来てからのこの数年で、だいぶボケがすすんだなぁと思います。
自分でもボケてることを多少わかっていて
「この頭はもう、だめだだよー」、と笑います。
だけど私を見ても「どこの姉さんだ?」、と言われていたのが
少し前から「お寺の姉さんだな」、とわかってくれるように。
心の中でガッツポーズをするのです。
おばあちゃんの畑に咲く青い花は
とっても素敵!
また散歩に行こう!
おばあちゃん、ボケてます。
でも、とても元気で晴れの日も雨の日も、
毎日畑仕事をしています。
子どもが大好きで、気のいいおばあちゃん。
末っ子とおばあちゃんの耕す畑に散歩に行くのが定番。
先日、畑にお散歩に行ったら
おばあちゃんが
「お花持ってくかい?」
「家に飾っていても誰も見る人いないし、
お寺に飾って仏さんにあげて」、
といって畑に咲いていた花を摘んでくれました。
お花は育てているものじゃなくて、
種が何処からかとんできて、根がついて、
おばあちゃんの広い畑のいたる所に咲いている青い花でした。
野の花らしく、葉っぱがトゲトゲしていて摘むのには痛いけど
おばあちゃんの手は分厚いのか、
トゲトゲにも平気でどんどん摘んでいきます。
私は痛くて抱えて持てなかったのですが
ちょうど子どものお散歩リュックの中に
ピクニックシートがあったので、
それにお花を包んで持ち帰りました。
帰ってから花瓶に入れて本堂へ飾りました。
青い花はとてもきれいでした。

お店で買ってきた花のような美しさは無く素朴だけど
その素朴さがなんとも言えないいい感じがしました。
畑から摘んできたので、葉っぱが
黄色っぽくなってたり、ちりぢりになっていたり
完璧ではないのだけど、
それもまた、いい感じに思えました。
普段、花のことを色々言わない住職も

「あの花はいいな!どこのだ?」と。
珍しいぃーー!!!
おばあちゃんのトゲトゲにも屈しない分厚い手を、
おばあちゃんの朝に夕にせっせと畑仕事をする姿を思わせる花でした。
おばあちゃんは、十数年前に亡くなった住職のお母さん、摩耶子ばあちゃんが
まだ生きていると思っていて、
いつも私に「摩耶子さんは元気かい?」と聞きます。
その他にも、何度も同じことを聞きます。
年々、その傾向が強くなっていて
私が来てからのこの数年で、だいぶボケがすすんだなぁと思います。
自分でもボケてることを多少わかっていて
「この頭はもう、だめだだよー」、と笑います。
だけど私を見ても「どこの姉さんだ?」、と言われていたのが
少し前から「お寺の姉さんだな」、とわかってくれるように。
心の中でガッツポーズをするのです。
おばあちゃんの畑に咲く青い花は
とっても素敵!
また散歩に行こう!
2020年07月24日
ステイホーム!で、かまど。
かまど、庭に作りました。
といっても、余っていたレンガを積み上げただけ

これで、飯盒もいい感じに!
網を置いて焼き鳥も焼きました
最近は雨が続いていますが、
かまどを楽しみたいと思います

といっても、余っていたレンガを積み上げただけ


これで、飯盒もいい感じに!
網を置いて焼き鳥も焼きました

最近は雨が続いていますが、
かまどを楽しみたいと思います


2020年07月16日
子どもの絵本
我が家の本棚には仏教に関する絵本やマンガが何冊か。
これ読んで〜、と子どもが持ってくるのが
結構、仏教の本が多くて笑えます


え、それ?
分かってて選ぶのかな?
たまたま手にしたのがそれだったのかな?
時には絶対に分からない、読めないであろう
難しい本のページをめくったりしていて、その姿にクスリ
難しい本はともかく、
子どもが読む仏教の絵本、おすすめです。
これ読んで〜、と子どもが持ってくるのが
結構、仏教の本が多くて笑えます



え、それ?
分かってて選ぶのかな?
たまたま手にしたのがそれだったのかな?
時には絶対に分からない、読めないであろう
難しい本のページをめくったりしていて、その姿にクスリ

難しい本はともかく、
子どもが読む仏教の絵本、おすすめです。
2020年07月14日
てばなす
おてらおやつクラブという団体に加入しています。
お寺にお供えいただくお供物やご寄付頂いた品を
必要としている団体や施設にお届けする、おすそわけするというもの。
それは、ただ余ったからおすそ分け、というのではなく
本堂で仏様にお供えし、その仏様のお下がりを皆さんと分ける、といったことです。
おてらおやつクラブでは、
そうした気持ちの部分を大切にしているのだと思います。
顔の見えない誰かではあるけれど、巡り巡って
相手を思って気持ちを届ける、といった仏教の縁のつながりが
感じられる取り組みではないかな、と感じています。
年に数回、おやつクラブからの冊子が届きますが
その中で、クラブに賛同しおすそ分けを続けているご住職のインタビューがありました。
「いただいたものがあったときに、それを自分のものにしない。
蓄えない。どんどん出していくと不思議なもので、
もっと入ってくる。
出さないと入ってこない。握っているから掴めない。
それが施すということであり、てばなすということだと思っています。」と
ありました。
はっとさせられた言葉でした。
モノも気持ちも有形も無形も
留めるのではなくて、巡っていく。
もしかしたら、モノは有って無いようなものなのかもしれません。
てばなす。
次の人へ回し向ける。
水のように
巡ってゆくのがいいなあと思いました。
お寺にお供えいただくお供物やご寄付頂いた品を
必要としている団体や施設にお届けする、おすそわけするというもの。
それは、ただ余ったからおすそ分け、というのではなく
本堂で仏様にお供えし、その仏様のお下がりを皆さんと分ける、といったことです。
おてらおやつクラブでは、
そうした気持ちの部分を大切にしているのだと思います。
顔の見えない誰かではあるけれど、巡り巡って
相手を思って気持ちを届ける、といった仏教の縁のつながりが
感じられる取り組みではないかな、と感じています。
年に数回、おやつクラブからの冊子が届きますが
その中で、クラブに賛同しおすそ分けを続けているご住職のインタビューがありました。
「いただいたものがあったときに、それを自分のものにしない。
蓄えない。どんどん出していくと不思議なもので、
もっと入ってくる。
出さないと入ってこない。握っているから掴めない。
それが施すということであり、てばなすということだと思っています。」と
ありました。
はっとさせられた言葉でした。
モノも気持ちも有形も無形も
留めるのではなくて、巡っていく。
もしかしたら、モノは有って無いようなものなのかもしれません。
てばなす。
次の人へ回し向ける。
水のように
巡ってゆくのがいいなあと思いました。
2020年07月13日
避難!
先週8日、大雨により、
ここ信州新町でも町を流れる犀川が増水し、
避難勧告が出されました。
学校も一日休校となりました。
山手にある私達玉泉寺も、万が一のために避難しました。
昨日から降り続く雨の感覚からして、
それほどでもないように感じました。
いつもより少し強いかな、というほどだったと思います。
しかし、それまでの雨量や近年の災害被害を考えると
避難をすべきと思い、準備をしました。
実際に避難するとなると、何を持っていけばいいのか
考えてしまいました。
印鑑、通帳、2日分の着替え、
明日は学校になるかもしれないと思って
ランドセルなどの登校準備グッズ、
副住職に至っては
過去帳をスーツケースに詰め込んで、いざ出発!
準備から出発までに2時間ほどかかってしまいました。
避難準備途中に停電もしてしまい、
子どもたちはリュックに荷物を詰めながら
更にテンションが上がって、落ち着きのないコザルのよう…
私も、まだ避難しなくて大丈夫じゃないの?なんて
思っていましたが
停電したことで、これはヤバい!脱出せねば!!!
とスイッチが。
騒ぐ子どもたちはほっといて、準備準備…
夏の昼間だったからこうして準備もできたけど
冬や夜ならスムーズにはいかないだろうし、
2時間もあたふたしてる間に災害に巻き込まれてしまうかもしれないし。
やはり事前の、常日頃からの備えや心構えが大切なのだなと感じました。
結局、玉泉寺周辺は幸いにも大きな被害はなく、
停電もその日の夕方に直ったのですが
犀川は増水し大きな流木が流れ、不気味な様子でしたし
避難を早めに決めて良かったと思いました。
しかし周辺山々は崩れるなどして
通行止めのところがいくつか。
心配です。
これを教訓にいざというときに慌てないように、
日頃の備えを心がけたいと思います!
ここ信州新町でも町を流れる犀川が増水し、
避難勧告が出されました。
学校も一日休校となりました。
山手にある私達玉泉寺も、万が一のために避難しました。
昨日から降り続く雨の感覚からして、
それほどでもないように感じました。
いつもより少し強いかな、というほどだったと思います。
しかし、それまでの雨量や近年の災害被害を考えると
避難をすべきと思い、準備をしました。
実際に避難するとなると、何を持っていけばいいのか
考えてしまいました。
印鑑、通帳、2日分の着替え、
明日は学校になるかもしれないと思って
ランドセルなどの登校準備グッズ、
副住職に至っては
過去帳をスーツケースに詰め込んで、いざ出発!
準備から出発までに2時間ほどかかってしまいました。
避難準備途中に停電もしてしまい、
子どもたちはリュックに荷物を詰めながら
更にテンションが上がって、落ち着きのないコザルのよう…

私も、まだ避難しなくて大丈夫じゃないの?なんて
思っていましたが
停電したことで、これはヤバい!脱出せねば!!!
とスイッチが。
騒ぐ子どもたちはほっといて、準備準備…
夏の昼間だったからこうして準備もできたけど
冬や夜ならスムーズにはいかないだろうし、
2時間もあたふたしてる間に災害に巻き込まれてしまうかもしれないし。
やはり事前の、常日頃からの備えや心構えが大切なのだなと感じました。
結局、玉泉寺周辺は幸いにも大きな被害はなく、
停電もその日の夕方に直ったのですが
犀川は増水し大きな流木が流れ、不気味な様子でしたし
避難を早めに決めて良かったと思いました。
しかし周辺山々は崩れるなどして
通行止めのところがいくつか。
心配です。
これを教訓にいざというときに慌てないように、
日頃の備えを心がけたいと思います!
2020年07月08日
「地球に優しく」
雨が降り続いています。
昨年の長野市、千曲川氾濫に続いてのニュースでしたので
とても心が痛みます。
九州での豪雨により亡くなられた方には
心よりお悔やみ申し上げます。
今までのしとしととした梅雨ではもはやなく、
スコールのような雨が降ることがある、という事を
これからは知っていてください、と天気予報では言っていました。
気候が変化していると感じます。
近年続く猛暑、暖冬、作物の不作。
ミツバチが不活発であったりして果実も不作。
そして、今回のような豪雨。
最近は地震も頻発しています。
コロナも。
玉泉寺の周りにも猪や鹿がたくさん出て
畑を荒らしますが、単に人が少なくなっただけでなく
気温が上昇しているから生息域も上がってきていると聞きます。
まるでこれでもか、これでもか、と目に見えない何かが
地球を突いているようです。
昔なら、これを鬼や疫病神の仕業と考え、
祈願したり祈祷したりしたでしょう。
今でももちろん、祈願します。
でも、原因は目に見えない鬼ではなく、
地球温暖化の影響もあるはずです。
私達がモノを作って使い捨て、ゴミを増やし燃やしたり埋めたり流したり。
やりたい放題だったツケが回ってきたかのようです。
私もなるべく無駄にしない、ゴミの分別はする、土に還す、など
本当に小さいことですが意識を持って取り組んでいます。
レジ袋が無くなり、プラスチックのストローが無くなるなど
徐々に「地球に優しく」が進んでいるように見えるけど、
果たして人の上に立つような大人たちが、
一人ひとり気をつけているかと言ったら、疑問です。
口では「地球に優しく」、と言いながら
優しくしているんだろうか。
何も政治家だけではない、学校の先生だったり、お坊さんだって!
そうした人たちがまず一番に気持ちを持って
取り組むべきだと思います。
言っとけばいいとでも思っているのかしら?
でも、高度成長期、24時間戦えますかの
世代はそんなチマチマしたこと(分別気を付ける)とか、
できないんだろうな。
そういう様に育てられていないんだもの。
逆に今の子どもたちはエコが染み付いてるから
そのように育っていくのだろうな。
教育って恐ろしいな。すごいな。
しかしここまで異常気象が頻発する中で、
もはやスルーできないんじゃないでしょうか。
昔の良いものは認め、続け、
改めなければならないところは直していかないと。
災害が起きて結局泣くのは私達。
100を0に、とは言いませんが
ありきたりの言い方ですが、上に立つ人の気持ちと
私達一人ひとりの心がけが大切なのだと思います。
世の上に立っている皆さん、
よろしくお願いいたします。
昨年の長野市、千曲川氾濫に続いてのニュースでしたので
とても心が痛みます。
九州での豪雨により亡くなられた方には
心よりお悔やみ申し上げます。
今までのしとしととした梅雨ではもはやなく、
スコールのような雨が降ることがある、という事を
これからは知っていてください、と天気予報では言っていました。
気候が変化していると感じます。
近年続く猛暑、暖冬、作物の不作。
ミツバチが不活発であったりして果実も不作。
そして、今回のような豪雨。
最近は地震も頻発しています。
コロナも。
玉泉寺の周りにも猪や鹿がたくさん出て
畑を荒らしますが、単に人が少なくなっただけでなく
気温が上昇しているから生息域も上がってきていると聞きます。
まるでこれでもか、これでもか、と目に見えない何かが
地球を突いているようです。
昔なら、これを鬼や疫病神の仕業と考え、
祈願したり祈祷したりしたでしょう。
今でももちろん、祈願します。
でも、原因は目に見えない鬼ではなく、
地球温暖化の影響もあるはずです。
私達がモノを作って使い捨て、ゴミを増やし燃やしたり埋めたり流したり。
やりたい放題だったツケが回ってきたかのようです。
私もなるべく無駄にしない、ゴミの分別はする、土に還す、など
本当に小さいことですが意識を持って取り組んでいます。
レジ袋が無くなり、プラスチックのストローが無くなるなど
徐々に「地球に優しく」が進んでいるように見えるけど、
果たして人の上に立つような大人たちが、
一人ひとり気をつけているかと言ったら、疑問です。
口では「地球に優しく」、と言いながら
優しくしているんだろうか。
何も政治家だけではない、学校の先生だったり、お坊さんだって!
そうした人たちがまず一番に気持ちを持って
取り組むべきだと思います。
言っとけばいいとでも思っているのかしら?
でも、高度成長期、24時間戦えますかの
世代はそんなチマチマしたこと(分別気を付ける)とか、
できないんだろうな。
そういう様に育てられていないんだもの。
逆に今の子どもたちはエコが染み付いてるから
そのように育っていくのだろうな。
教育って恐ろしいな。すごいな。
しかしここまで異常気象が頻発する中で、
もはやスルーできないんじゃないでしょうか。
昔の良いものは認め、続け、
改めなければならないところは直していかないと。
災害が起きて結局泣くのは私達。
100を0に、とは言いませんが
ありきたりの言い方ですが、上に立つ人の気持ちと
私達一人ひとりの心がけが大切なのだと思います。
世の上に立っている皆さん、
よろしくお願いいたします。