2019年07月25日

山師、カッコイイ!

お寺にある銀杏の木。
秋になると、たくさんの実がなって
落ちては踏んで、落ちては踏んで…これはもう、切るしかない!!!
ということで、山師のお二人にお願いしました。

戸根山元総代長と中澤さん。
ひとりが大きな自前のクレーンに乗って、高くのぼり・・・



チェンソーで、枝をおろします。
もうひとりが、下で落ちてきた枝を細かく切ります。

さらに、クレーンの先から降りて枝に足をかけ、
クレーンでは切りにくい枝を切っていきます。

なんてことなくやっているように見えますが、
あの高い木に登りチェンソーを操るってすごい技です。

山に暮らす人がいなくなって、木も伸び放題。荒れ放題。
昔は、山の稜線が良く見えたし、山肌も畑ばかり。山の向こうの家が良く見えたけど
今は木が伸びて家がどこにあるのか、分からないとよく聞きます。

手入れをする人がいなければ、あっという間に草が生い茂り、
もじゃもじゃのジャングルみたいになってしまいます。

まだ、こうして高い木に登り、木を切れる人がいるから頼めますが
歳をとって、切れなくなってしまったら?
住む人がいなくなって、荒れ地になったら
今、通っているこの道も、「古道」のようになってしまうのかな。
「昔は人が住んでいて、ここに道路があったのだ」、というような状況になっていくのでしょうか。

人が減っていく日本では、どこもかしこも
草が生い茂って、屋根が抜け落ち、朽ちた家が点在する景色が残るのでしょう。

まだ若い方ですが自分が子供のころは玉泉寺の近くに住んでいた、というご家族が
先日法事をお寺で行い、通る道々の荒れように驚いていました。
人が暮らさなければ、手入れをしなければ山は山になってしまうのだなぁと感じます。

これからを担う山師が育っていくこと、
木を切るにも金がかかるばかりだ、と言われてほったらかしの
日本の木材が活用促進されることを切に願います。

銀杏の木、杉の木の枝を下ろしてもらって、すっきりとした玉泉寺。
日の光があたって、本堂も境内も明るくなりました。
枝を下ろすだけで、全然違います。

2日間にわたって大仕事をしていただいた戸根山さん、中澤さんには感謝です。
ヘルメットに地下足袋、するすると木に登っていく山師の後ろ姿がとてもかっこよかったです。













 


Posted by 玉泉寺 at 16:01 | Comments(0) | 暮らし | 社会派
 

2019年07月19日

流しそうめん その後

ソラテラで使用した、流しそうめんの青竹。
半分に切って、チビッ子たちのおもちゃに変身しました。

ホースで水を流して、トミカの車や電車を走らせています・・・



そのうち、こんなことに・・・



竹から流れる水で、プールを作っただけで大はしゃぎ。

戸根山さんや田中さんが頑張って削ってくれた流しそうめん用の竹が、大活躍ですicon12icon12ありがとう~~


そして、はるこさんと一緒に漬けた梅も上手に出来上がりました!



早速、お客さんにお出ししておりますface05face05

梅雨はもうしばらく続くのかな?
だんだんと、夏の訪れを感じています。



 


Posted by 玉泉寺 at 16:30 | Comments(0) | 暮らし
 

2019年07月15日

千の風になって

「千の風になって」、という歌があります。
東日本大震災の後にも多くの場所で歌われた曲です。

千の風になって、の歌詞は

~私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません

千の風に 千の風になって 
あの大きな空を吹きわたっています~・・・

という歌です。

どこかの記事に
「そこに(お墓に)私はいません 眠ってなんかいません」、とは何事だ、
お墓にいないなんて言ったらお墓の意味がなくなって
手を合わせなくなるじゃないか、と言うお坊さんがいるということが載っていました。

でも、昔むかしのご先祖様ならともかく
大震災のように昨日まで元気な人が突然いなくなった場合、
お墓や仏壇にいるような気にはとてもならないと思います。

ずっとお墓にいるのではなく、いつもそばにいたり
大切な人の周りや、その人が好きだった場所を
ふわふわと、自由にゆったりと
それこそ風のように飛んでいるような気がします。
その感覚がある以上、お墓に眠っているような気持ちにはなれないんじゃないかな。

実際に大震災の時に、そして今でも歌われるのは
そうした気持ち、心情をよく言い表しているからなのだと思います。

だからと言って、お墓に手をあわせないわけではない。
宗教として教義上、言いたいことや大切なこともあるけれど
お坊さんには、そうした実際の気持ちを感じとってほしいなと思いました。








 


Posted by 玉泉寺 at 18:49 | Comments(0) | お寺
 

2019年07月08日

2019 7月ソラテラでした

7日はソラテラを開催しました。
心配した雨も降らずに、ヨカッタですface02

今回はとても参加者が多く、子どもたちもたくさん来てくれて
流しそうめん大盛況!でした。






ちょうど7月7日だったので、短冊を書いてもらって、七夕飾りも。
後日、副住職がみんなの願いが叶うようにお経をよんで、お焚き上げをします。



お父さんは本堂でゴロリ。子どもたちは大はしゃぎ・・・



スイカ割りもやりました。
こちらも大盛り上がり。

子ども達はこうした場所で遊べるというのは、楽しいだろうなぁ
自分が子どもだったら楽しいもんね、と思います。

普段遊ぶ公園や学校、友達の家と違って
山のお寺という環境もドキドキワクワクするだろうなぁと思うのです。
お寺にとっても子どもたちにたくさん遊んでもらって、嬉しいのです。

もし、学校帰りに立ち寄れるような場所に玉泉寺があれば
放課後遊んだり勉強したりするように開放するのになぁ、
ちょっと?学校帰りに来るには遠すぎる・・・・残念。
街のお寺はもっと開放されてもいいのにな、と思います。


今回も、流しそうめん用の竹を切ってくださった
戸根山元総代長(はるこさんの旦那さんね)と、
田中さん(本堂の大日如来像や裏庭の東屋を作ってくれた方)には
本当に感謝です。
「大勢来るなら、長い竹じゃないとね~」、と言いながら毎度毎度
快く引き受けてくださって、ありがたいです。

ソラテラは「みんなで作って」、ということなのですが
主に台所仕事してくれたみなさんに感謝です。

流しそうめんを流す竹をセッティングしてくれたNさんとKさんにも感謝!
職人さながらに、流れる角度を細かくチェックしてくれました!素敵icon12

やはり、何かやるとなると手伝ってくれる人たちがいないと一人では無理で
今回も皆さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。

流しそうめんも大盛況で、みなさん楽しんでくれたので良かったですface01face01
参加してくださったみなさん、手を貸してくださったみなさん、ありがとうございましたface02








 


Posted by 玉泉寺 at 23:06 | Comments(0) | ソラテラ
 

2019年07月07日

お坊さんのあるべき姿とは?

数年前に副住職が仕事でタイへ行った時のこと。

タイのお坊さんと話している中で
「日本の仏教は仏教ではない、なぜなら
日本の僧侶は妻帯もするし、酒も飲むし、肉も食べる」と言われたそうです。

仏教にも伝わり方によって違いがあり、
日本は大乗仏教といって
自分自身が修行をしなくても悟りを得たものから
教えを説くことで悟りを得られる、と考えられています。
お坊さんは妻帯することも、お酒を飲むことも認められています。
お寺によっては給料制の寺院もあり、サラリーマンのようなところも。

タイでは小乗仏教といって
戒律が厳しく、自分自身が修行をしないと悟りを得られない、という
考え方です。
お坊さんは、妻帯もお酒も肉も禁止されています。
タイのお坊さんは厳しい修行をしているので
みんなが尊敬の念を抱いていて、お坊さんの持っている鉢に
食べ物を入れることで、良い功徳ができる、とされるのです。

それぞれの文化でもあるので、どちらがいいとは言えませんが
日本では明治以降、お坊さんの妻帯が認められて
そこから家族や跡取りができると、やはり守りたくなりますし
家族や我を守るために経済的なことも考えるようになる。
そうなると、お葬式一つにつき、この位の金額をもらいたい、とか
寄付だとか、「我」を言うようになってしまう。

もし、自分一人、身一つであれば、
守るものなんてなくて、保身もなくて、何もいらないのかもしれない。
お坊さんは本来、ぼろきれを着て、質素な食事をして、質素な暮らしをするもの・・・?
と、考えたら日本のお坊さんて、どうなんだろう…と思ってしまいました。
自分のことばかり、自分のお寺のことばかり、なんてお寺さんも多いのかな(という私も嫁、というか妻ですが・・・)


日本の仏教離れというのは
お坊さんが保身にはしってしまった、というところも
あるんじゃないかな…と思いました。



 


Posted by 玉泉寺 at 17:19 | Comments(0) | お寺
 

2019年07月06日

不便の中の良さ

玉泉寺のような山の中は、不便です。

あ、アレ買い忘れたからちょっとそこまで買ってこよう、なんてできないし
今日、夜どこかでごはん食べようか、といっても山を下りないとだし
ちょっとそこまで、というところができないのが、うーーーーんface07と思ってしまうところです。

なのですが、アレがなければないで、どうにかしよう、そして
どうにかなってしまうのも事実です。

暑くなってきて、子どもがアイス食べたい!と言います。
でも家にはアイスは常備されていません。
気が付いた時、気が向いた時に買う程度。

なんか今日はアイス食べたいね、と思ってもアイスがない!!という時もあります。
そんな時、街なら歩いて、もしくは車ですぐコンビニでもあるのでしょうが
この辺りにはないし・・・

そうなると、
「アイスないよ」
「えーーーー、ないのーーー」
「買ってきてないもん」
「えーーー、じゃあ今度買っといて」
「うん、分かった」

と、大体こんな感じで、なければないで収まってしまう。
なんだかんだ、ワーワー言いながら過ぎていく感じ?
(子どもは収まってないかも・・・??)

こんな感じでいいなぁ、とも思うのです。
街中にいて「じゃぁ、これから買いにいこうか」、というのも
楽しいですが。


先月、民泊を受け入れて
大阪から中学生が何人かやってきたのですが
やはり夜になると恋話に花が咲き。

大体みんな携帯を持っていて、連絡はラインがほとんどだそうです。
でも、告白はラインじゃなくて、直接言われたい、と女の子たちは盛り上がっていました。

なんだか、それを聞いてちょっとほっこりしたというか
これだけSNSで繋がる世の中でも
大事な部分は、直に会って、とか声を聞きたい、と思っているんだな、と
なんだか安心?嬉しく?思ったのです。

電話や会って話すのは、ある意味アナログで時間もかかるし不便です。
でも、やっぱり心の中にはそのアナログさが大切で大事にしたいことだと
無意識に思っているのではないかな、と思いました。

話は少し脱線して、
結婚生活というのも、自分の思い通りにいかない、
誰かに、何かに制約される、という点では不便と言えます。
みんなが一度は自分の自由気ままにいかないことを疎ましく思ったりしますが
反面、その制約されているからこその絆の強さというのもあるし
前述のアイスのように、何かあっても
ワーワー言っているうちに過ぎていく感もあります。

これが結婚生活ではなく、ただの付き合いであれば
何かあれば、「あっそう、じゃあねバイバイ」であっけなく離れてしまう。
簡単に離れられるのは、便利です。
でも、そんな関係ばかりでは寂しいのじゃないかな、と思うのです。

何かあっても、ワーワーしているうちにまた元に戻っていて過ごしている、というのは
日々の不便さがあるからこそできることなのではないかな、と思いました。










 


Posted by 玉泉寺 at 23:50 | Comments(0) | 暮らし
 

2019年07月02日

梅漬け みつばちに感謝

梅の季節になりました。

梅をたくさんいただいたので、梅を漬けよう!

・・・どうやって??
去年も漬けた気がするけど、一年に一度のこと、忘れてしまった!!!face07face07


と、いうわけで・・・

はるこさーーーーん!

はるこさんに教えてもらうことにicon16icon16

こうゆうのは、本ばかり見ても、実際にやってるところをみないと
様子や感じが分からないんですよねぇ。

とりあえず、梅の20%の塩で、梅を塩漬けにします。
これで、よくかき混ぜながら、2日間ほどおきます。
それから、種とって、塩抜きして砂糖と赤しそで味付け&色づけ。



かなり手間がかかります。

お寺の裏庭にも梅の木があるので
コチラの梅の実も、塩漬け。

今年はどこの梅も、梅に限らず作物も成りが良くないのだとか。
玉泉寺の梅は良く成ったのですが
それは、みつばちが活発に活動して受粉しているからじゃないか、とのことでした。

今年は、どこへ行ってもみつばちがよく飛んでいなかったそうですが
玉泉寺のみつばちだけ元気なんだそう。
周辺のお宅よりも標高が若干高いからかな?

当たり前ですが、みつばちが飛んで受粉されて、実がなります。
売り物にする、りんごや桃などは人工的に受粉させたりしますが
「今年はみつばちが飛ばなかったから、梅の成りが悪い」など
そうしたことを耳にすると、改めて、
「みつばちが働いてくれるから、梅が食べられるんだなぁ」と
鐘つき堂辺りをぶんぶんと一生懸命飛んでいるみつばち達に感謝感謝。


ここ最近、毎年みつばちの調子が良くないのだそうです。
野菜果実を作っている人たちにしてみれば、重大です。
近頃天気がおかしいし、と話していましたが
こうしたところにも影響が出てくるのですね。

さてさて、手間ひまかかる梅漬けですが
それでも、この手作りの甘酸っぱい梅漬けがとても美味しくて
頑張って漬けてみます。
美味しくできますように!!





 


Posted by 玉泉寺 at 23:26 | Comments(0) | 暮らし