2019年12月30日

バトンを渡す

今年もいよいよ終わり。
今年は、なんだか早かった・・・

いつも年末は、そう思うのだけど、今年は特に。
あっという間感がハンパないのです。

そんな今も、年末、という感じがあまりなく、
いつもと変わらない日を過ごしているうちに、年が明けていく~、
といった様子な私。

さあ、それでも明日は、大みそかです。

今年も一年、お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
来年も一つ、年を重ねます。


お寺には栗の木、梅の木、柿の木・・・。
それぞれ季節になると実を付け、私たちに美味しい実りを届けてくれます。

これらは先代住職の時代や、それより前にお寺に関わる皆さんが植えてくださったもの。
他にも、栗や梅以外にも、いろんな木を植えてもらっています。

「これは、俺の親父が植えた木だ」と教えてもらうことがあります。

自分の父親が植えた木を手入れしに、その息子さん(と言っても、おじいさん)が
多分、その父親もそうしてくれていたであろう様に、
お寺の庭や山の手入れに、時々に訪れては、様子を見てくれます。

きっと、そうすることで、お父さんを感じたり思うこともあるのかな。
木は、100年200年、自分よりもずっとずっと長く生きるから、
何て言うんでしょうか、心のバトンみたいなものを渡された、または
渡していく、ということができるんでしょうか。


昔の人が植えてくれたから、私たちは今、その恵みを頂けます。
栗ご飯にしたり、梅漬けにしたり。
だからこそ、私たちもそうされたように、
子どもたちや、あとに生きる人たちのために
残していきたいと思うし、
次へ繋げて、バトンを渡していきたいと思いました。


年が明けて、一つ年をとったら
周りのみんなも年をとる。
ぐるぐる、ぐるぐる、リレーは続き
バトンは渡され続けていきます。

次の人へ、バトンが渡りますように
走りやすい道であるように、
そうしていくのが、今生きている私たちの役割でもあると思いました。


皆さま、どうぞよいお年をお過ごしください。
来年も、良い年でありますようにicon12icon12
よろしくお願い申し上げます。








 


Posted by 玉泉寺 at 23:51 | Comments(0) | 暮らし
 

2019年12月23日

障子張り、しましたよ!

去年のソラテラで障子張りをしたのは、約一年前・・・

我が家のチビッ子どもが、みんなで頑張って張った障子を
この一年のうちに、破きやがりまして・・・(仕方ないんですけど・・・(´;ω;`))

新年を迎えるのに、あまりにもみっともないので
張り替えました!

破れてないものも、張り替えたかったのですが
とりあえず、破れているものから!!

障子を破るのと、はがすところを少し手伝ったところで
「もう行っていい?」、と言われてしまい・・・
ひたすら地味な作業をもくもくと。



障子をはがすのが大変なんだと思いました。
上手く剥がれないから、手ぬぐいでゴシゴシ。
サンが多くて、心が折れかかりましたface07

副住職と二人、やっとこさっとこ
障子を3枚張り替えるのに、半日がかり!
出来栄えはイマイチですが、なんとかできましたicon10

しかし、障子をはめる際に、「ビリッ!」・・・
「あれ?今、何か変な音が・・・」
「いやいや、聞かなかったことにしよう」
・・・

この障子で一年間、頑張りたいと思います!押忍!
 


Posted by 玉泉寺 at 11:21 | Comments(0) | 暮らし | 子育て
 

2019年12月22日

長谷寺・高野山 檀信徒旅行へ

随分、前のことになってしまいますが
先月末11月30日、12月1日と一泊二日の強行軍で
檀信徒旅行へ行って参りました。

2年ぶりの檀信徒旅行。
私にとっては、5年ぶりの旅行でした。

今回は「若い人や子どもたちもたくさん参加してほしい」、という
総代長の呼びかけもあり、30代~50代の若手の方や
3歳から12歳までの子どもたち、女性の参加も沢山あって、
総勢35人の旅行となりました。
なんと、最高齢は89歳!!icon16icon16

早朝4時、信州新町支所を出発。
お昼ごろに高野山へ到着です。
先に昼食を頂いてから、高野山は奥の院を目指して
ガイドさんの案内の元、進みます。

やはり、高野山は独特の雰囲気があり霊妙な空気が漂います。
やってきました奥の院、橋の向こうは撮影禁止区域。
今なお、弘法大師空海は生きて、この世の私たちを見守っておられるとされています。
住職が般若心経を唱え、皆で手を合わせてまいりました。

高野山は初めて来た、という方も、何度も来ている、という方も
改めて高野山の魅力に感動されているようでした。




その後、バスは奈良県桜井市にある
真言宗豊山派総本山、長谷寺へと向かいます。
桜井市内の宿で温泉につかり、早朝からの旅の疲れをゆっくりと癒しました。
夜は宴会。カラオケも大盛り上がりのひとときとなりました。

次の朝は、長谷寺の朝勤行に参加。
早朝6時半から、まだほの暗い中を長谷寺の399段の階段を上るのも
美しく、貴重な時間です。




特別に内陣へ入らせていただき、ご本尊、国宝十一面観音さまのお姿を
間近に見上げながら手を合わせることができました。
観音様の御足に触れることができ、
古来から人々が願い、祈りをささげてきた場所に
自分もいるんだなぁと感じました。

お宿に戻り、朝食をとってから
滋賀県は琵琶湖のほとりの義仲寺へと向かいます。
私は、滋賀県は初めてでしたし、琵琶湖も初めて見ました。
義仲寺は、街の中にひっそりとたたずむ、市が管理する小さなお寺ですが
木曽義仲公のお墓があるお寺です。
義仲公のお墓の隣には、松尾芭蕉のお墓もあるのです。
松尾芭蕉は、義仲を慕い、自分が死んだら、義仲公の隣に墓を建ててほしいと頼んだのだとか。
お寺の境内に建てられた小さな庵の天井絵は、伊藤若冲によるもので
色あせてはいましたが、見ごたえがありました。

滋賀県、さらに車を走らせ、
天台宗三井寺へ。ここで昼食。
壬申の乱に敗れた大友皇子の子どもが霊を弔うために建てたお寺で、
天台寺門宗総本山の三井寺は、天智・天武・持統天皇の産湯に用いられた井戸
があり、御井(三井)の寺と呼ばれるようになったのだそうです。
壬申の乱とは、672年のこと!
そんな昔のお寺なのだと思うと、その場にいるのが不思議な感覚です。

古いお寺だからこそ、展示されている仏像も、歴史あるものばかりで
なかなかお目にかかれないものばかり。
やはり、関西のお寺は歴史が古いなぁと感じました。
もっとゆっくりじっくりと拝見したかったのですが・・・

三井寺を後にし、午後には帰路につきました。
夜の8時、ほぼ時間通りに新町へ到着。
長いバスの旅でしたが、皆たのしく、
途中途中、サービスエリアなどでお土産を買うのも楽しみの一つ、
無事に行ってくることができました。

個人で行くのもいいですが
バスに揺られて、皆でワイワイ行くのもやっぱり楽しいなぁと思いました。


ご参加くださいました皆さん、
お疲れさまでした。
また、計画して行きたいですね。
ありがとうございました!















 


Posted by 玉泉寺 at 23:18 | Comments(0) | お寺