2015年09月30日

仏教青年会 青少年研修

9月27日、日曜日に真言宗豊山派仏教青年会主催の青少年研修会が
安曇野穂高の満願寺にて開催されました。

玉泉寺も含めて、私たちは真言宗の豊山派という宗派ですが
主に北信豊山派の副住職や若手の僧侶たちで構成される
仏教青年会。
その青年会が年に一度、希望者を対象とした研修会を開きます。
私は、お昼ごはんやおやつの準備など、食事担当のお手伝いとして参加しました。

研修会といっても、難しいものではなく
写経や写仏、阿字観といったお寺体験。
今年は、同じ豊山派である小布施浄光寺さんのご指導のもと
スラックラインという綱渡りのようなスポーツも体験してもらいました。

会場となった満願寺さんは、歴史のあるとても立派なお寺さん。
広く、大きな境内をはじめ、本堂内の仏様や壁にかかった地獄絵図など
それらを間近で見られるだけでも、今回の参加は意味のあるように思うくらいです。





午前9時の集合受付のあと、本堂にて開式の儀。
今年は小学校低学年の子供から、70代のおじいちゃんまで幅広いご参加がありました。
お孫さんと一緒に参加された方もいらっしゃいます。
普段なかなか入ることのない内陣に入り、仏様に向き合い、
気持ちと姿勢を正して、一日過ごすことを誓います。



午前は写経、写仏。
みなさん、もくもくと。精神統一です。


写経は般若心経を写しますが、
一文字一文字、お経から読み取れる意味を
考え進んでいきますと、
本当に深いことを教えてくださっているなぁと感じます。

とても短いお経ですが、般若心経は仏教の真髄、「空」について
とても簡潔に(だから、とても難しいのですが)教えてくれていると
私は思います。
その、般若心経を一つ一つかみ締めながら、写経を進めていきます。

その後、満願寺のご住職の案内で境内をぐるりと案内していただき
お昼ご飯となります。



お昼ご飯はカレー!
はじめの5分は、姿勢を正し、私語を慎み、
食べ物や諸物に感謝をしながらいただくことに集中します。
そのあとは和気あいあいと、食事の時間。
カレーはたくさん作ると、そして、みんなと食べるとなぜか美味しく感じます。

午後は阿字観、スラックライン。
アイスブレイクしながら面白い方法で2チームにグループ分けした後、
練習です。





集中して体の軸を中心に保つことが大切なスポーツですが
浄光寺さんの言葉で「人生と同じでもがくこと!」と仰っていたのが
印象的でした。
細いロープの上では、フラフラしてすぐ落ちてしまいそうになるけど
「あ、ダメだ!」とすぐ諦めず、もがいてもがいて、しがみついて
頑張ることが大切!
おじいちゃんもお孫さんと一緒に頑張っていましたよ!
子供のほうが、やはり吸収がはやくスイスイとできていましたが、
いざグループ対決、本番となると、なかなかお父さんやお母さんたちも頑張っていて、さすが「人生」の経験者はちがうな、とみんなで楽しめました。

3時にはおやつ。



焼き芋とおにぎり。
満願寺さんの美味しい水で炊いたご飯はとても美味しい!

全ての日程を終え、終了式。
一人一人に修了書が渡され、研修会を終えます。
はじめにひとりづつに渡された袈裟とお教本はお持ち帰りいただきます。
お仏壇などに置いておいて、今後何か機会があったら手に取っていただければと思います。



参加者の方は、お檀家さんだったり、
興味があって参加されたり様々ですが
今日一日のお寺体験のなかで、何かを得たり感じたりすることが
できたでしょうか。

日頃お坊さんたちとお話することも少ないでしょうし、
本堂内を見て回ることもないでしょうし
なかなかできない経験をされたと思います。
心を保ったり、感謝をしたり、ところどころで
仏様の教えを感じてもらうことが出来たら嬉しいです。
そしてそれはとても大切なことだと思うのです。

こうして、私も一日一緒に過ごしていると、本当に身近に
当たり前だけど大切なことがたくさんある、と気づきます。
そしてそれは、仏様の教えに全てあるのだということも。

こうした日々の小さい大切なことを教えの中からいただくことで
心がすっきりした明るい暮らしとなると思います。
参加された皆さんは、どうぞこの一日のことを忘れず、
たまに思い出し、
日々を過ごされて欲しいと思います。

研修会は毎年開催されますので、ご興味ある方は
ぜひお声をおかけください。
皆様のご参加をお待ちしております。

ご参加頂いた皆様、仏教青年会の皆様、
そして会場をお貸しくださった満願寺様
ありがとうございました。










 


Posted by 玉泉寺 at 22:21 | Comments(0) | お寺
 

2015年09月26日

母の恩

昨日は父のことだったので、今日は母について・・・。
考えてみました。

私の母は、料理が上手。
美味しいものが好きですし、自分の好みがはっきりしています。

人が美味しいね、といっても
「私はこれは苦手」とか
「あっちのお店の味のほうが好き」など
自分の味覚があるんだな、といつも思います。
そういうところは、料理人ぽいなと思います。

そして、ずくがある。
美味しいものを得るためには、労力を惜しまない。
おいしいと言われる直売所まで朝一で並んだり、
「今日やらないと、味がおっちゃう!」と言いながら
大量の栗を、ひたすらむいたり。
私には、まだここまで出来ません・・・face08face08

お寺にきてから、母のつくる料理に近づいてきたなと感じます。
結婚して出産し、家族ができたからというのもありますが
あれはどう作るの、と母によく聞くようになりました。


そして、漬物やお茶請け。
お寺にいると、これは欠かせないのですが
簡単な漬物やお茶請けを母から教わり、よく作ります。

そして、皆さんに喜ばれ、美味しいね、と褒めていただき
どうやって作るの?とレシピを聞かれることもあります。
母もまた、祖母から受け継いだレシピだったりして、
そんなお話をすると、皆さん更に美味しそうに食べてくださいます。

どこの家庭でも、お母さんの手料理というのは
忘れられない基本の味といいますが
多少まずくたって、不格好だって、
子供にとってそういう記憶は大切だと思います。

出来合いのものばかりでなく、少しでも手作りが加わると
無機質ではなくなります。
「小さい頃、あれをたくさん食わされていやだったなぁ」という記憶だって、大きくなってみれば笑い話と家族の思い出となっていることも
あるかもしれません。
そういうことが大切なんだと思います。

今では、料理に関しての一番の師匠は
ハルコさんと母となりました。
これからも、よろしくお願いします!













 


Posted by 玉泉寺 at 08:00 | Comments(0) | 暮らし
 

2015年09月25日

父の恩

私の父はずっと、山の仕事をしていました。
退職してからも山の仕事を続け、
どんな内容かは詳しく知りませんが、
北信を中心にいろんな山を歩いて
測量をしたりしているそうです。

小川村や信州新町の山にも入ることが多かったそうで、
私がお嫁に来る前にも来てからも、ちょくちょく
こちらの山にも仕事に来ることもありました。

私が玉泉寺に行く、となった時に、当たり前ですが
だーれもこの山奥のことを知らなかったわけですが、
父だけは「あぁ、あの辺か。」と、なんとなく知っていて、
驚きました。
「お父さんは、仕事であっちの方によく行くんだよー」と、
この時初めて知りました。

お嫁にきてからも、
お檀家さんやお客さん、ご近所さんも父のことを仕事の関係で
知っている人もいて、
「あぁ、娘さんですか!」とか
「お父さんにはお世話になったんですよ」と、
声をかけていただくこともあります。

その度に、大人になってもなお、
父の恩の中で生きているなぁと感じます。
父が、一生懸命やっていたことが巡り巡って、
私のところへまわってくる。
父が、一生懸命やっていただろうから、
皆さん、よくしてくださいます。
ああだった、こうだったと、ニコニコとお話をしてくださいます。
本当にありがたいことです。

みんなが驚く玉泉寺への道も、私は不思議と平気。
それは、山に慣れていた父の影響かも・・・と、思う日々なのです。
(山過ぎだけどface08face08!)

 


Posted by 玉泉寺 at 10:18 | Comments(0) | お寺 | 暮らし
 

2015年09月24日

お寺でのご法事

昨日は秋分。お彼岸でした。
この連休中は、お天気もよく行楽日和!
皆さん、お出かけされましたか?

お寺では、お彼岸ということもあり、
ご法事やお墓参りの方が多くいらっしゃいました。


最近では、宗教離れ、合理化、簡素化といわれる中ですが
当院のご法事について少しご紹介します。

ご家族主体のご法事も多くなりました。

玉泉寺では、ご希望があれば小人数の場合、
法要後のお斎の料理を
お施主様と打ち合せし、真心込めたお料理、
思い出のある食べ物や食材、故人の好きだった食べ物、
ふるさとの食べ物など、内容を決めて
できる限り対応し、大黒・坊守(私)がお作りいたします。

住職・副住職による法要、法話の後、
故人を偲びながらお施主様が打ち合わせされたお料理をいただきます。

食べ物は人との距離を縮めてくれます。
ご先祖、故人との繋がり、家族の繋がりを感じ、
そして、仏教の教えをいただく機会でもあります。

ご法事は悟りへの階梯でもあるのです。(副住職 談)


~秋のご法事料理 一例~

・栗ご飯
・南瓜とさくらしめじ、ハーブ鶏の治部煮
・甘鯛のソテー
・季節の野菜の天ぷら
・生麸の味噌田楽
・お刺身
・錦糸瓜と紫玉ねぎの酢の物
・お漬物
・ジャガイモとコーンの冷製スープ
・松茸・きのこのお吸い物
・バニラアイスとイチヂクの赤ワイン煮

(精進物ではありません)

機会がございましたら
ぜひ一度、ご相談ください。

              合掌



 


Posted by 玉泉寺 at 11:48 | Comments(0) | お寺
 

2015年09月16日

栗の季節となりました

お寺の裏庭にある栗の木。
栗がたくさん成り、ポトンポトンと落ちる音がしてきましたface02

いよいよ、栗の季節がやってきました。

天気のいい日に栗作業をすると
秋を感じます。

栗の皮は固くて、むくのがとっても手間で
結構な作業だなぁと毎年思っていましたが
新鮮なものは柔らかく、むくのも簡単、と気づきました。

とりあえず、今晩は栗ご飯です。




 


Posted by 玉泉寺 at 15:54 | Comments(0) | 暮らし
 

2015年09月15日

突然の別れ

玉泉寺によく来ていただいていて、
大変お世話になった方が突然お亡くなりになりました。

おじいちゃん、と呼ぶにはまだ若い元気な方でした。

夏には草刈り、秋には落ち葉掃き、冬には雪かき。
蜂がたくさんいて困るといえば、蜂の巣駆除をしてくれ、
屋根のトヨが曲がっている、といえば直してくれる
とても器用な人で、いつもいつも、ありがたいなぁと
感謝しておりました。

月に何回かはお寺に顔をだして、
そういった作業をしてくれていたので
なんでも気軽に話したり頼んだりしておりました。

その元気な人が、突然、亡くなってしまいました。
脳梗塞でした。
本当に信じられません。
ついこないだも、蜂の様子を見に来てくれました。

長く生きていれば、何かをしてあげられたわけでもないけれど
あまりに早すぎ、突然だったので
もっと、話をしたかったと、
もっと、いつもありがとうねと伝えたかったと思います。

命は儚いなぁと思います。
明日、自分も周りの人も、どうなるかなんてわからないし
それこそ病に倒れるかもしれない。

今日を悔いのないように一生懸命生きるといいますが
なかなか難しい。
でも、ありがとうとか、簡単なことは伝えられるし、できる。
今回のことで、教えられました。

あのじいちゃんのことだから、死んでも
お寺のことが気になって、見に来そうだなぁ。
そしたら、いろいろありがとうね、と言いたい。
蜂は大丈夫だよー。

ご冥福を心からお祈りいたします。

 


Posted by 玉泉寺 at 12:11 | Comments(0) | お寺
 

2015年09月13日

長靴でもおしゃれに!

私は、おしゃれをすることが好きです。

でも、普段お寺にいるときは
動きやすい、台所仕事しやすい、掃除しやすい
庭仕事しやすい服装がほぼです。

従って、大体、
ズボンにエプロンか、作務衣。
髪の毛はひとつに縛る。
庭仕事するときは、
長靴に軍手、夏なら麦わら帽子、
冬はスキーウェアで雪かきです。

そんな服装が主なので、
ちょっとした用事でも山を下りるときは、何を着てこうかな~~♪、と
考えたりします。(適当な時もありますが・・face07
そのせいか、ママ友などに
おしゃれだね!と言われることもありますが
それはそれで嬉しいし、有難いのだけど
普段の私の格好をみたら、決してそうは言えないでしょう・・・。

私からしたら、普段の長靴に麦わら帽子のほうがより、
私を表している気がします。こっちの方がONスタイルです。
普段の長靴&麦わら帽子スタイルを
おしゃれに格好良く着こなしたいものです。












 


Posted by 玉泉寺 at 15:23 | Comments(0) | 暮らし
 

2015年09月11日

トイレの神様

お寺という場所柄、法事などでお檀家さんを
お迎えすることもありますし
相談ごとなどでも、お客さんがいらっしゃることが多いです。
また、子供さんも一緒にお寺にこられることもあるので
子供さんに会うこともあります。
ソラテラやお茶出しなどで、お客さんと一緒に
台所を使うこともあります。

私は普段、お客さんにお茶をお出ししたり、少しお話をする程度ですが
それでも、お寺に来られる方を見ていて
その人となりを、なんとなく感じたりします。

どんなに綺麗にしていたり、立派な車に乗っていても
使ったものを使いっぱなしだったり、
(特に自分で使ったまな板や包丁を洗わなかったり、
片付けない方が多くいます)
度を過ぎた子供さんに注意しなかったり、
(他の部屋に勝手に入る、
何も言わずに出されたお茶菓子を食べるなど)
ご法事などで食事を済ませたあと食べ散らかっていたり、
(お酒も入りますので、細かいことは言いませんが・・・)
いろいろな方がいらっしゃるからこそ、感じることが多くあります。

どれも些細なことです。
でも、些細なことだからこそ
その人となりがわかってしまう、とも言えます。

これは、副住職が言っていましたが
「使ったトイレを見れば、すぐわかる。」

お客さんが帰られたあとのトイレを見ると
スリッパがハの字になっていたり、周りが濡れていたり
手拭きタオルぐちゃぐちゃになっていたり。
あんなにきれいな人、立派な人なのに!?という思うこともしばしば。

ご法事などで、ご家族、ご親戚一同でお寺を使われる際は、
一目瞭然。
トイレが汚くなっているお宅もあれば、
逆に、全く汚れていずに、綺麗に使って下さるお宅もあります。
こんなに違うんだ~、と、妙に感心。

副住職が以前言っておりました。
「トイレのように、一番人目につかないところを
きちんとできる人というのが、素晴らしいし、その人を表すなぁ」

なるほど、そのとおりだと思いました。

玉泉寺は、敷居が高くて入りにくいというよりも
田舎の山寺といった風情でざっくばらんな雰囲気なので
気が緩むということもあるかもしれませんが・・・。

私も、人のふり見て我がふり直せ。
気をつけたいものです。

皆さんは大丈夫ですか?
些細なこと、最低限の人としてのマナーを大切にすること。
人に見られていないところこそ、気を使うこと。

トイレの神様は見ています。






 


Posted by 玉泉寺 at 10:15 | Comments(0) | お寺 | 暮らし | 子育て
 

2015年09月09日

9月ソラテラ開催しました

ブログの更新か滞っておりまして、大変申し訳ありませんicon10icon10

最近は、「ブログ見てます!」というお声をかけていただくことが増え、嬉しい限りですicon14icon14
皆様の期待を裏切らないよう、今後も、張り切って続けたいと思いますので、どうぞ楽しみにしてくださいicon16icon16


さてさて、昨日、9月のソラテラを開催致しました!
心配された雨も、なんとか乗り切り、ソラテラらしく
外ごはんとなりましたface02

9月のテーマは「ハンバーガーパーティー」
信州新町の密かな新名物、矢島製パンさんのコッペパンを使って、
色々な具を用意しておき、好みのハンバーガーを食す!というもの。

具としては、
・ハンバーグ
・イノシシ肉ハンバーグ
・ハーブ入りクリームチーズ&サーモン
・カレー風味キャベツ&ウィンナー
・玉ねぎのピクルス、オリーブ
などなど。

その他にも野菜たっぷりトマトスープ、フライドポテト。

あれこれ、いろんな組み合わせをしてみるのが楽しく、
いろいろな味のハンバーガーが出来上がりました。

イノシシ肉を頂いたので、筋を取って、ミキサーにかけて、
玉ねぎとしょうがを加えてこねて、
ハンバーグにしてみましたところ・・・
ふつうのハンバーグより美味しい!?、
臭みが全然ないね!などの声が。
ヤジマのコッペパンとの相性も抜群で、
とっても美味しくできました。

ヤジマのコッペパン、、、、
ほんとにハンバーガーにすると最高に美味しいです。
素敵icon12icon12icon12




月に1回、マイペースで続いているソラテラですが
今年で3年目です。
「旬のもの、地のものをいただく、
みんなでつくってみんなで食べよう」という
主なテーマがありますが
内容は様々で、その時々に、美味しそうなものを作ってみよう、
といった感じでやっています。
流しそうめんや、仏教のお話の回もあります。

人が集まったり、集まらなかったり、それも様々ですが、
あまり多すぎないところが、また良いのだと感じます。

料理好きな人や、食べることが好きな人が集まるので
台所では、いろいろな質問や感想がとびかいますし
情報交流となっている感じです。

肩肘はらないハルコさんの料理は、
若いママさんたちにも人気。
毎日食べたい食事は、そんな料理なのだと思います。

これからも、お寺という空間だから生まれる人と人、
食と食の交流を大切に、ソラテラを続けていきたいと思います。

お越しくださった皆様、ありがとうございましたface02
来月は、10月8日(木)の予定です。
 


Posted by 玉泉寺 at 13:30 | Comments(0) | ソラテラ