2018年02月09日

書道を通して

今年も初午星まつりの準備が進んでいます。
(ちなみに今年は3月11日です。詳細はまた後ほど。)

護摩の申込用紙一式をお送りしているのですが
その封筒の宛名書き。
筆ペンで書いています。

私は小学校の6年間、書道を習っていました。
だからといって、それほど上手ではないですが
それでも、まぁまぁ書けると思っていました。

お寺に嫁ぎ、筆で書く機会が多くなり
当初は「習字習っていたしー。」、と思って
数も多かったしサッサと書いていましたが
なんだかしっくりこない。
今年は、ひと筆ひと筆しっかり丁寧に書いてみようと心がけました。

当たり前のことなんですが、
「習字習ってたし」、という気持ちがどこかにあって
早く書くことや、多少崩して書くことがいいような気がしてたと思います。

数が多いと言っても受け取る人は一人だし
ひと筆ひと筆書くことで線に力がこもるというか
字がはっきりしてくる気がします。
「馬」という字は本当に馬の形をしているな、とか
字のつくりにも思いめぐったりして。

それに、やっぱり一本一本丁寧に書くと
字のバランスが取れるように思います。
跳ねるところは跳ね、はらうところははらう。
止めるところは止めて、伸ばすところは伸ばす。
そう気を付けながら書くことで
やはり物事はそれ通りにやらなければならないことも
あるんだな、と思いました。
基本のとめ、はね、をしっかりやらないとヘンテコになってしまう。
習字に限らず、すべてに言えますが基本が大事、ということと
決まりがあって、それ通りにきちんとやること、の大切さを感じました。

もちろん、基本を外した時に生まれる面白さや魅力もあるけれど
それは基本あっての話でしょうか。
自分ができる、と過信しないで
ひとつひとつ丁寧にやることが大切だと
当たり前すぎることを、でも出来ていなかったことを
感じたのでした。




 


Posted by 玉泉寺 at 01:33 | Comments(2) | お寺 | 暮らし