2021年08月13日

お施餓鬼について

今年も玉泉寺にて
8/16、お施餓鬼法要を執り行います。

コロナのため縮小となりますが、新盆の方には
お越しいただいております。

施餓鬼とは、読んで字のごとく、餓鬼に施す。
目に見えない自然界の精霊やそれぞれに、施しをすること。
お盆は決して、自分のご先祖さんだけを祀る日ではないのです。
あらゆる精霊たちに施しをする日。

そうすることによって、巡りめぐって、私たちに功徳が及ぼされる、
というものです。
ですから、施餓鬼は、お盆だけのものじゃないのです。
いつ行ってもいい。いつ施してもいい。そういったものです。

お盆の設えを改めて書きますと、
みずのこ、と言ってなすときゅうりを賽の目切りにしたものと、
お米を精霊棚に供えます。
これは、餓鬼は喉が細いので大きいものは食べられないと言うことで
小さく切ったもの。
そして、笹を飾ります。
餓鬼は、人目を避けるので笹で影をつくってあげる、ということです。

そして、きゅうりの馬となすの牛。
天ぷらや北信で言えばおやき。
故人の好きだったものなどをお供えします。

餓鬼に施す。
一見、自分には関係のないもののように思えるものでも、
巡りめぐって、周りまわって、繋がっている。

自分には関係がなくても、
自分の子や孫や子孫に関わっていくかもしれない。

そうした、今、自分に全く関わりのないものに
支えられて生きているんだなぁ、と感じることも
お盆の良さですね。

ぜひ皆さんも、このお盆の期間には
そうしたことにも、思いを馳せてみてください。
 


Posted by 玉泉寺 at 20:59 | Comments(0) | お寺