2024年11月12日

大量生産、大量消費、大量のごみ、の先には

土蔵が幾度かの地震で崩れている個所があったため
直してもらっています。

それにあたり、土蔵や土蔵周辺の不要なもの、ごみを
回収してもらいに業者さんに来てもらいました。

そのゴミの多いこと。

トラックいっぱい詰め込んでも、まだ足りない。

多くは、昔使っていた食器やカーテンレールやテレビや
壊れたバケツやら何かのホースやらなんやら。

お寺、土蔵、という環境もあって昔の物モノがたくさんあるのですが
それにしても、これを清掃工場へ持っていき
高温で焼却するのか。。。
環境破壊。。。

というようなことを思いながら
トラックを見送りました。

バケツ一つとっても
昔は山林から木を切って、職人が桶を造る。
壊れても、木を張りなおせば、また使えるようになるし
捨てるにしても自然のものだから、自然に還る。

プラスチックのバケツは
大量生産ができて安価で購入できるけど
壊れた時は再生できないし
環境を破壊しながら、捨てることしかできない。
しかもお金を払って。


私たち消費者は、安いものを求めて。
会社や資本家は利益を求めて。
大量生産、大量消費を進めるけれど
一体それは、どういう社会、世界、世の中をつくっていくのだろう、
と思ったのでした。

今、信州新町日原地区に
とても大きな産業廃棄物処理施設を建設する、という話が持ち上がっています。
大きな施設であるがゆえ、長野県のごみを燃やすだけでは利益があがらず
県外のごみも燃やす、ということだそうです。
県外のごみの中に原発地域のごみも含まれているそうで
地域住民は県内のごみならまだしも、
なぜ県外のごみを引き受けねばならぬのか、と反対をしています。

なぜ、そこまで大きな処理施設を造る必要があるのかと。
県内のごみを処理できるだけの相応の施設では、なぜダメなのかと。

そこには、会社や資本家の利益が背景にあるのではないか。

そのために山紫水明の犀川領域の自然が壊されていく。

利益追求する資本主義、資本家。
でも、安易に安いものを購入し、それを助長させる私たち消費者の責任がないとも言えない。

では、もう一度、
桶を木を切るところから作るのか。

環境に配慮したモノを研究生産している会社も多い。

NISAだなんだと、日本人は投資を進められているけど
この投資先が儲かるからだとか、利益だけを追求する会社に投資するのでなく
さまざまに誠実に配慮する会社に投資をするべきだと思う。


色々と、考えさせられる一日でした。



 


Posted by 玉泉寺 at 20:49 | Comments(0) | 暮らし | 社会派