2025年01月21日

義仲公 追善供養へ義仲寺

寿永3年(1184年)、1月21日(20日という説も)、木曽義仲は
滋賀県粟津が原にて源義経の兵に撃たれ、31歳の若さで亡くなりました。

その義仲公の法要を、毎年1月20日に
義仲のお墓のある滋賀県義仲寺と、首塚のある京都府法観寺にて
「義仲、巴ら勇士讃える会」主催のもと行っております。

玉泉寺の住職が導師として法要を行い、
今年、私も初めて追善法要へ参加させていただきました。

讃える会の会員の方が主に来られており、
30~40名ほどの参加者だったでしょうか。

20日の午前、義仲寺にて法要。

数年前、檀信徒旅行で義仲寺、三井寺など琵琶方面も訪ねましたが
再来することができました。

義仲のお墓、そして巴や松尾芭蕉のお墓に手を合わせ、
義仲寺内にある木曽八幡社にもお参り。
伊藤若冲の天井絵も。

場所を移し、京都は清水寺、三年坂途中に位置する法観寺へ。
通常は拝観ができないお寺ですが
建仁寺を兼務されているご住職がお越しくださり、義仲公首塚前にて法要を。

こちらのお寺は初めてでしたので、とてもワクワクし、拝見することができました。
法観寺内には稲荷社もあり、興味深かったです。
シンボルタワー的な法観寺の五重塔内は、問い合わせれば内覧することもできるのだとか。
調べてみると、天武朝時代の寺院。
次回はよりじっくりと拝観したいと思いました。

法要後、すぐに帰路についたため
外国人観光客で賑わう三年坂に後ろ髪をひかれながら慌ただしく京都駅へと戻りました。

今回、義仲のご縁で滋賀、京都法要へと参りました。
今もなお、こうして法要が営まれ、
その歴史や思いが受け継がれていることに感動もしました。
会員の高齢化もあり、讃える会では、随時会員を募集中であるとか。

法要含め、こうした活動も知られていくと良いなと思いましたし(実際、若い人の参加も目立ちました)
寺院を拝観するにしても、その背景や歴史を知ると
魅力が増しますのでぜひ、そうした歴史が広がればと、そして
義仲の人となりが広まり、義仲ファンが増えればと思うのであります






 


Posted by 玉泉寺 at 15:31 | Comments(0) | お寺
 

2024年12月27日

年末の一仕事

さあ、今年も残りわずか。

後回しにしていた障子の張替えをしました。

お寺の玄関の障子がボロボロ…

寒かったので、室内で。
末っ子がお手伝いをしてくれました。

今までは障子の張替えをはじめ、
神代の切り替えなど、おおざっぱな・・・いや、忙しい住職に代わって
手先の器用だった住職の実兄、正俊翁が担っておりましたが
今年の夏、静かに息を引き取りました。

まだ正俊さんが元気だったころ、
障子の張替えの仕方も教わったり
神代の作り方も興味があったので教わったりしていました。

玄関の障子がボロボロだったので、「あー、張り替えなくちゃ…」と
何気なく作業を始めたのですが
「あぁ、正俊さん、いなくなっちゃったんだな」、と思いながら。
「私がやってもいいね、じゃなくて、私がやるようになっちゃったな」、と。

近所の深(ふかえ)媼も、生前、障子の張替えについて
「破れたり、汚れたりした部分だけ張り替えればいいだよー。
全部変えるなんて大変だもの」と、
玄関先で話していたのを思い出したりして。

「そうだそうだ、深さんも、破れたところだけ変えればいいって言ってたな」、と
思い出しながら。


「…こんなにたくさん張り替えるのなんて無理…」と思いましたが
「破れた、汚いところだけでいっか。」、ということにして、
正俊さんと深さんの力を借りて、一仕事を終わらせたのでした。


さあ、年の瀬。

玉泉寺には雪が積もっていますが
我こそは!という方、除夜の鐘を突きにいらしてください。
 
今年もありがとうございました。
良いお年をお迎えください。



 


Posted by 玉泉寺 at 22:27 | Comments(0) | お寺 | 子育て
 

2024年12月24日

山川草木 薬膳クラフトコーラ

玉泉寺内にて営業をしている喫茶山川草木。
おかげさまで、この山中の喫茶店に通ってくださるお客さんも居り
一人でお店に立つと忙しい日もあり、有難いことです。
数少ない営業日ですが、お寺という環境でお話しをしたり、
ゆっくり過ごしていただくことが今後もできればと思っております。


 さて、山川草木では手作りのクラフトコーラをお出ししています。
信州新町の山野で採取したドクダミやヨモギなどの薬草を原料にした
薬膳趣向のコーラシロップです。

弘法大師空海が諸国行脚の途中、病で倒れている人に与え、
病人が元気になったという故事から「引き起こす」ほどの効力を持つ
「ヒキオコシ」という名のついた薬草も使用。

古来より修験者たちが薬草を使って人々の病を治していたといわれ、
山岳寺院である玉泉寺周辺でもたくさんの薬草を摘んで薬としていた歴史があります。

炭酸やお湯割りなど、お好みで割って召し上がっていただくのですが、
飲むとほんのりと野草の香りがし、心なしかポカポカ体が温まる、
といった声も聞かれます。


好評につき、この度、クラフトコーラのシロップを製造販売することとなりました。
今後、他地域でも販売を考えております。


「お寺から発信する心と体に優しいモノコト」をコンセプトに、
地元の業者さんに原料の野草を採取してもらい、多少でも土地のものを使い、
地域の益となれれば良いと思います。

また、ラベルには仏教の言葉を載せました。
全7種類の仏教の言葉。
私たちが生きるうえで大切にしたい仏教の教えとともにお届けします。

私が、いいな、と思った言葉、教え、
ともすると難しくなりがちな教えなども、
どのようにしたら分かりやすく伝えられるかを
副住職とともに、一つひとつ頭を悩ませながら考えました。

7種類の言葉があるので、ラベルを見比べながら選んでもらう楽しみも。
ぜひ、注目して読んでいただけると嬉しいです。

手に取ってくださった方が、仏教の言葉や心に触れ、
少しでも仏教の良さを知り、前向きに明日を生きることを願っております。

250ml入、割って飲むと5~6杯分。
1本1500円で喫茶山川草木でも販売しています。
ご興味のある方は、玉泉寺 喫茶山川草木にも置いてありますので
声をかけてください。







 


Posted by 玉泉寺 at 21:36 | Comments(0) | お寺 | 喫茶山川草木
 

2024年12月11日

ご挨拶 玉泉寺にて得度式を

私事ですが、この度、玉泉寺住職を師僧に
「世蓮せいれん」という僧名をいただき、
僧籍に入りましたことをご報告いたします。

突然!?、と驚く方もいらっしゃると思いますが
自分の中では以前から、ごく自然に僧侶となりたいなと思っていたことであります。

もちろん、そうなることに
「私が成ってもいいのか」など悩むこともありましたが
それでもやっぱり、なりたい!と思う気持ちの方が勝り、
住職にも相談し、得度を迎えることとなりました。

十数年前に初午星まつりのお手伝いに玉泉寺に来てから
この山奥のお寺にたくさんの参拝客の方が来ていて
檀家のお手伝いのおばちゃんたちと一緒にお投じ蕎麦を作って
「お寺って楽しい場所だな」と思ったのが始まり。

その後、玉泉寺に嫁いでからお寺で暮らす中で
楽しいだけでなく、仏教の教えの素晴らしさや、
現在の混沌とした世の中で、仏教の本質を突く、不変の教えが
今の社会を生きるヒントや助けとなるのだと感じました。

お寺として必要とされる意味なども感じました。

そうした思いから、もっと仏教を勉強したいと思いましたし
住職や副住職が不在の時にいらした方にもお経を読んであげられたらと思ってもおりました。

また、玉泉寺の歴史を紐解いていくと
山岳信仰、修験のお寺であり、代々祈禱寺として地域の人たちに頼りにされていたということも分かりました。
そうした歴史、系統を繋いでいくのにも僧侶となり教えを請いたいと思いました。

そうした思いが数年前からあって、
今回、決心をしたのでありました。

とはいえ、まだ分からぬことばかり。
住職や副住職から勉強させてもらいながら
玉泉寺の寺門興隆に努め、今後も精進してまいりたいと思っております。


私が僧侶になった時に、ある方から
「お寺に暮らしていて、自然とそうした気持ちになるというのは
玉泉寺さんはいいお寺なんだね」、と言われました。

なんだか、すごく嬉しい一言でした。

私は、仏教もいいと思っているし、玉泉寺もいいところだと思っている。

今後も、その気持ちを大切に
皆様にその良さをお伝えし、還元していけたらと思っています。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。








 


Posted by 玉泉寺 at 20:46 | Comments(0) | お寺
 

2024年11月02日

玉泉寺のお守りたち その2

さて、紙札です。

印刷のものと
手書きのもの、
そして木版刷りのものがあります。

1、家用のお札 3種1セット 3枚で1000円

一年の始まりの初午星まつりの際にお渡ししていますが
通年お渡しできます。

火防と家内安全と、星供札と3枚が1セットになっています。
(バラで欲しい方には、バラでも。)
人はそれぞれ星をもっており
星供札はその年の、星回りを良くする札です。




2,厄除け札 300円

その名の通り、厄除けの札。
主に厄年の方に使われます。





3,難産除け札 300円

出産を控えた妊婦さんに。
ふつうは安産祈願ですが、この札は難産を除ける、という札。

どちらにせよ、母子共々の健康、安全を祈る札です。
手書きの札になっています。




4,方位除け札  300円

ここでいう方位とは、星の位置のことで
一人ひとり生まれ持った本命星という星がぐるぐると巡っているのです。

自分の本命星が凶方にあるときには、この方位除け札や方位除け祈願をもって
災いから身を守る、災いを除ける、ということがされてきました。



昔から、お寺で手作りで作られていて
忙しい住職に代わり、昔は近所の檀家のお爺さんが、最近だと私や副住職も
手伝いますが、最後には必ず住職により封をしています。

こちらの札は初午星まつりの際に申し込んだ方にご用意し、
護摩の火で浄めた後、お渡ししています。


5、牛馬安全札 300円

貴重な働き手として、また、財産として牛や馬を飼っていた時代に多く刷られた木版の紙札です。
今は、この札を申し込みされる方は減ってしまいましたが、
印刷の札が多い中、未だ一枚一枚手刷りで、木版もかなり昔のものを今でも使っているという希少価値と
なんとも言えないデザイン性も併せて、好きな札の一つです。




6,三峯講おおかみの札

以前、ブログで紹介した時から一部のファンや関係者の方に注目され
それによって、私たちもこの札の希少性、重要性を逆に知ることとなった木版です。

三峯山で行われていた三峯講が全国に広がり、寺院がその札を配布し中心を担う役割を担いました。
蔵を泥棒やネズミから守る、神の使いの狼信仰も合わさり、今でも狼を祀る祠が各地にあります。

その札は、印刷のものも多くなっている中で、木版のものが残るのは珍しいといい、
ブログで紹介した際には、ある自治体の学芸員さんが、木版を借りに来たほど。

今でも、古い集落の土蔵には狼のお札が貼られているし、民俗信仰として地域に根付き、お寺でも、お札をお渡ししていたのでしょう。
そうした時代を知る貴重な木版なのだと知りました。


7,そのほかの木版

玉泉寺には三峯の狼のお札のほかにも
養蚕のお札や牛頭天王のお札や珍しい木版が残されています。
今は刷られなくなってしまったけど、江戸から明治大正と、
当時はそれらの札に価値があって
求められていたのかと思うと貴重な資料だと思います。


以上が紙札です。
次回は木札を紹介します。



 


Posted by 玉泉寺 at 15:04 | Comments(0) | お寺
 

2024年10月31日

玉泉寺のお守りたち

玉泉寺にもお渡しできるお守りがいくつかあります。

木札しか知らなかった!という方もいらっしゃったため
こちらで改めて紹介します。


1、人気ナンバーワン 玉泉寺お守りといったら、コレ!
  身代わり不動  300円



中身が木札になっていて、お不動さんが彫られています。
文字通り、身代わりとなってくれるお不動さんで
財布などに入れておくコンパクトなお守り。
交通事故や病気など、諸々の災いから、
自分の身代わりとなり守ってくれるお守りです。

事故にあいそうになった時に、後で見たら
お守りが割れていた、ということも聞きました。


2、交通安全お守り  300円



金色をした、コンパクトタイプのお守り。
身代わり不動と同じく小さいので、財布やかばんにそのまま入れられます。
交通安全に特化したお守りです。
運転や出張など、移動することが多い方にも人気のあるお守りです。


3 お守り袋 200円



中身の入っていない、玉泉寺名入りのお守りの袋。
とても画期的なアイテムで、中身を入れ替えれば、いつまでも使えるという
超エコなお守り用の袋です。
空袋なので、身代わり不動お守りや、交通安全お守りを入れるなどして、お使いください。
白地に金糸ネーム入りのエレガントな仕様となっております。

ちなみに、我が家では上記2点のお守りをお守り袋にいれて
毎年、子どもたちのランドセルにつけています。


4 自動車お守り 500円




車につける紐タイプのお守りです。
安全運転お守りでもあり、車の事故にあわないようにするものです。
車の新車お祓いの時にもお渡ししています。

5 自動車お守りその2 500円



シールタイプの車に貼るお守りです。
玉泉寺の名入りで、このシールを付けている車に出会うことも稀にあり
「あ!あの人、玉泉寺シールつけてる!」と、うれしく思うこともあります。
玉泉寺シールをつけているということで、運転に少し気を付ける、といった気持ちにもなります。(私個人の話ですが)


以前、このシールお守りを付けている人が、相手の車に少しこすってしまったときに
相手の車の人が、「ちょっと・・・・!・・あれ、玉泉寺のシールはってますね?」
「はい、玉泉寺の檀家です」、と言ったら
「それならしょうがないか・・・」と、話がおさまった、という嘘のようなホントの話がありましたface08

と、いうくらいパワーのあるお守りですface03


一年に一度の3月の護摩供の際に申込帳で申し込んでいただくのですが
もちろん、通年お渡しできますので、必要な方は声をかけてください。

護摩供の時には、お守りも護摩の火で浄めたものをお渡ししています。
それ以降でも、お守りは常に本堂内陣に置かれ、祈りの込められたものを
お渡ししていますのでご安心ください。


さて、玉泉寺にはお守りのほかにも
木札、紙札があります。

歴史的には、紙札が古いのだと思います。
大河ドラマ「光る君へ」でも、呪詛の札などがでてきますね。
今は印刷された紙札が多いですが
手書きや、木版手刷りの札もあります。

次回は玉泉寺の紙札をご紹介します。

 


Posted by 玉泉寺 at 15:01 | Comments(0) | お寺
 

2024年10月24日

地鎮祭を行うことは

玉泉寺では、地鎮祭をお願いをされ
住職が出向くことがあります。

また、お稲荷さんや木を切ったり、井戸を潰したりする際の
様々なお祓いなども頼まれることがあります。

それぞれのお寺さんでも、そうした依頼があるかと思います。

家を建てる前、建前の時に地鎮祭を行うのですが
家を建てる工務店などで、地鎮祭のセット、というのか
木で模した鍬や祭壇などの地鎮祭で使うセットを持っていて
用意してくれるのですが、最近では地鎮祭を行わない人もいるらしく
工務店で地鎮祭セットを持っていないところもあるというのです。


もしかしたら、地鎮祭を行わなくても今後の生活に支障はないかもしれませんが
それでも人間の、日本人の心理として土地の神様に挨拶をする、という気持ちが
薄れているのだなぁ、と感じました。

木を切り、土や地形に変化が出たり、井戸を潰して水の流れを変えたりするのに
神様、という概念は関係ないのかもしれないけれど
自然界の空気や流れが変わるのは間違いないはずです。
大雨が降ったら、木が無いことで土砂崩れになるかもしれないし
行き場を失った水があふれるかもしれない。

それが、その自然界そのものが日本では古来から「神様」という概念で
畏敬の念を持たれていたのではないかと思うのです。

それを、昔から伝えられてきた方法で鎮める、ということです。

地鎮祭を行わなくても科学的に問題を解決することができるかもしれないけど
それは時代の流れとして当たり前の進化であって
自然を畏れる、畏怖の念を持つという気持ちを
地鎮祭やお祓いは改めて確認する場である、と思います。

科学が進歩しても
人間が自然を侮ってはいけない、ということです。

家を造る工務店が、地鎮祭を執り行わない風潮が続くというのは
合理化、簡素化、の流れなのかと思いますが
こうした真理、根本のことをないがしろにして
合理化を進めていくのはおかしいことだと感じています。



 


Posted by 玉泉寺 at 22:37 | Comments(0) | お寺
 

2024年10月19日

眠るところのある安心感

そんなわけで、墓じまいの相談も時代として一定数あるのですが
お墓がどんなものであれ、自分が死んでしまったら
どこに眠るのか、という場所がはっきりとしていると安心します。


今までのようなお墓、家族墓なのか、合祀墓なのか。
エンディングノートを書くと良いと近年では言われていますが
それと同じように、お墓も決めておくと
自分は死んだらここに眠るのだと、具体的に想像し、感じることができ
安心するのです。

そうすると逆算して、どの人と仲良く、というか先々世話になるのだという気持ちを
持てるかと思います。

下世話な話かもしれませんが、それが真実、実際なのだと思います。
自分が死んだら、そのお墓に入り、世話になる、と思えば
そこに関わる人とは良い関係を保っていたほうが良いというのは分かることです。

昨今は、人との関係が希薄・・・、親戚も身近な人とも関係をもつことを疎いがちと言われますが
自分が眠るお墓のことを考えてみても、やはり必要な関係性というのはあるはずです。

跡を継ぐ人がいないご夫婦が、代々の家族墓を墓じまいし、
永代供養墓を建てられたり、
お父様やお母様を亡くされて、改めてお墓を探し、持ち、
それまでどこに定住するか定まらなかった人生が
お墓を持ったことで心や、文字通り体が座った、といった方もいらっしゃいます。

これは、私の個人的な意見ですが、そうした方々を見て
やはり、お骨はきちんと納め、土に還すのが良いように思います。

人生の最終的に帰る家、自分のお墓がある、定まる、というのは
生きている中でも安心感が得られるのだと思うのです。




 


Posted by 玉泉寺 at 16:19 | Comments(0) | お寺
 

2024年10月18日

墓じまいの、その先に

お墓をめぐる問題が時々話題になったりします。

墓じまいもその一つ。

そして、墓じまいのほかに親族間のいざこざによるお墓の存続の問題もあります。

生前の父母が良くしてくれたとか、しないとか。
父母の世話を兄弟間でしたとか、しないとか。
から発展して、その父母のお骨をお墓に納骨するとか、しないとか。

稀なケースですが、墓じまい問題とともに今後増えそうな案件だと思います。
人との関係を断つことによって、お墓の存続が難しくなるということです。

兄弟や親族間でのちょっとした生前のすれ違いが、亡くなった後も発展して
納骨されずに行き場を失ったお骨が、お寺にはいくつか預けられています。

そうした問題を抱える人たちの中には、跡を継ぐ子供がいないこともあります。

問題を抱えたまま、子供のいない自分たちが亡くなったら、だれが自分の納骨などの面倒をみてくれるのでしょう。

そうした時に頼りとせざるを得ないのは、結局いざこざのあった兄弟や親族なのです。

自分が亡くなったときに、行き場を失わないように生前から意地を張らずに
兄弟や親族などと仲良く暮らすように努めることも大切だと思います。

お釈迦様の言葉に
怨みは捨ててこそ止む、というものがあります。

怨みを怨みで返し続けていても怨みは終わらないのです。
怨みを捨てることによって、怨みが止むのです。

生きている間にいざこざで怨みがあったとしても
先のことを考えたら、自分の骨の後のことを考えたら
怨みをやめることが寛容ではないかと思うのです。

それか、自分の後始末のためのお金をしっかりと残し、
後見人、もしくはお寺さんと懇意にし、後々のことを計画しておくことではないでしょうか。


結局、自分が死んだ後のことは、残された人にしかできないということです。
それは、人は一人では生きられないということを現しているような気がします。








 


Posted by 玉泉寺 at 09:16 | Comments(0) | お寺
 

2024年09月05日

全国木曽義仲ゆかりの会大会in信州新町

8月24,25日と全国の木曽義仲ゆかりの会が集う大会が
長野市で行われました。
富山県や、埼玉県からもお越しいただきました。

義仲公ゆかりの寺ということで大会二日目の法要を
玉泉寺本堂で行いました。

コロナ以前は隔年で大会を各地順番に開催していたと聞きましたが
コロナ明けの今回、6年ぶりの全国大会だったようです。

会員の高齢化や会の維持、運営など、それぞれの会の課題を共有しあい
本来の目的、義仲を大河ドラマに!という認識も改めて確認しあった大会となりました。
(大河になったらいいな~)

それにも増して、以前は活発に交流していた全国のゆかりの会だけに
久しぶりの再会に宴が盛り上がっていました。

今回、義仲企画展を見に、県立歴史館に通ってみて
入館者の多いこと。義仲への関心も高いのだと感じました。

義仲公を、そして地域の歴史を愛する人たちが
地域活性化、さらに人の交流も目指して
親睦を深めた二日間でした。

高齢化はどこの会も課題のようですが
いち義仲ファンとして、より良い今後につながると良いなと思います。

私は今回、初めて義仲ゆかりの会に参加、裏方として関わりましたが
色々と不手際もあったかと思いますがご容赦頂けたらと思います。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。







 


Posted by 玉泉寺 at 23:30 | Comments(0) | お寺