2014年12月04日
真言宗豊山派団参旅行 その3
旅行3日目。
3日目の朝も、6時半からの長谷寺、朝の勤行に参加するため、
皆さん早起きをして、本堂へ向かいます。
長谷寺は、真言宗豊山派の総本山。玉泉寺の親分です。
歴史は、もちろん古く、源氏物語や枕草子にも出てきたりします。
長谷寺の有名な回廊を歩く方もいらっしゃいましたが
早朝ということもあり、マイクロバスで本堂まで。
長谷の回廊は、変わった形の灯篭?提灯?が面白い、
風情ある階段が本堂まで続きます。
季節ごとに、ぼたん、紫陽花、と四季折々の花が楽しめることでも
有名です。
時間があれば、ゆっくりと歩いて上りたかったのですが、
私も、眠い目をこすりながら、マイクロバス組
70,80歳の皆さんの方が元気で、私は恥ずかしながら
一番最後に慌てて乗り込む始末・・・

さて、本堂へと着くと、塗香を手にとり、入ります。
以前、このブログでもご紹介した、塗香。
私は、長谷寺の塗香の香りがとても好きです。
高野山でも、塗香を手にとったのですが、
お寺ごとに、微妙に香りが違います。
高野山の方が、少しスパイシーな感じ。
長谷寺の方が、マイルド。私は、こっちが好み。
そんな、違いを比べるのも、楽しみの一つです
ちなみに、これらの塗香は、近くのお土産屋さんで買えます。
内陣の中に入って、始まるのを待っていると、
たくさんの修行僧がお掃除をしたり、姿勢正しく歩き、勤行の準備をそつなくこなしている姿が目に入ります。
なんだか、その姿を見てるだけでも、
「私もしっかりしなきゃ~・・・」、と、正されるような・・。
準備が整ったのでしょう、一人のお坊さんが、奥のふすまをさっと開けて、はっきりとした大きな声で、
「準備が整いました。よろしくお願い致します。」(細かい言い回しは覚えてませんが)と、言いました。
奥から紫の衣を着たお坊さんが出てこられて、そして、朝のお勤めが始まったのです。
「うーむ。このハキハキとした感じ。。。こうした毎日の積み重ねが、修行となっているのね・・・」と、
またまた、自らを省みたのでございました・・・。
そして、副住職曰く、長谷寺のお経のトーンのほうが、高い。てゆーか、声が大きいのもあるけど。
高野山の方が、低く、声を沈めた感じ。
宗派によっても、こうした微妙な違いがあるようで、より分かってくると、そんなことも気にしてみると、また違った面白さがあるかもしれません。
その後、長谷寺のご本尊、十一面観音さまの大きな足を触って、
そのご加護をいただきます。
これは、特別な拝観日でないと観音さまの足元には入れないのですが
こうして、団参旅行などで参拝するときには、入れちゃうのです。
長谷寺の十一面観音さまは、とっても大きくて、見上げるほど。
その観音さまの足を触って、お願い事をするわけです。
十一面観音さまは懐が大きい、ありがたーい仏さまです。
名前のとおり、11の顔があって、あらゆる方角の衆生を観察して
祈りの声を聞いている仏さまと言われています。
善悪が複雑に絡み合っている私たちを、正しい方向へと導いてくださるのです。
なので、比較的、なんでもお願いしやすい仏さま
そして、清水の舞台ならぬ、長谷の舞台へ。
京都、清水寺と同じつくりの舞台が、どどーん、と広がります。
そこからの眺めは素晴らしく、ちょうど紅葉の時期と重なったので、
幾重にも重なる紅葉が本当にきれいでした。



本堂から、紅葉をみながら降りていき、本坊にて、お茶と干菓子をいただきました。
そして、(執事の方かしら)、本坊でお茶を頂きながら、お話もしてくださいました。
そのお話の面白いこと。
元興寺でもそうでしたが、こんな大きいお寺のお坊さんほど、
堅苦しくなく面白おかしく、仏さまの教えをお話くださるので、聞いているこちらも
楽しくなってきます。
そこでは、清少納言の言葉をお話くださいました。
「説教する坊主は、美しくなければならない」、とその昔、清少納言は言ったそうです。
素晴らしいお坊さんは、説教をしなくても、お話しなくても
その美しい佇まいで、すべてを物語れる、こういったお話だったと思います。
朝の勤行の内陣での姿を思い出しても、納得。
だって、お話しなくたって、
あの姿を見ればその心持ちが伝わってくるようですもの。。。
こうした古いお寺、仏の教えを通して
今に生きる私たちに命が繋がり、受け継がれているのですよ、と
ニコニコしながらお話してくださいました。
本坊の中もぐるりと案内していただき、素敵な襖絵も見たりして・・・
朝から、濃い一日です!
高野山とは、また違う総本山長谷寺。
長谷の舞台もいいし、願いをなんでも聞いてくれちゃう十一面観音さまもすごいし、きっと、偉い人なのにニコニコおもしろいお坊さんに。
大満足の長谷寺参拝でございました。
さて、長谷寺からお宿へ戻り、
ペコペコのお腹(朝食まだでしたので)に、奈良名物茶がゆを流し込んで出発です!!
お次は、女人高野、室生寺。
私は初めてのお寺です・・・。
長くなったので、その4へつづく・・・
、の前に、少しお知らせを!
先日、こちらでもお知らせいたしましたが
本日4日のSBCテレビ、2時50分~「3時はららら♪」内で、
玉泉寺が紹介されますので、
お時間ある方は、どうぞご覧になってください

でも、どのように編集されたのか、とーーーっても不安なので
ドキドキしながら放送を待ちたいと思います
それでは、旅行日記、その4へつづく・・・
3日目の朝も、6時半からの長谷寺、朝の勤行に参加するため、
皆さん早起きをして、本堂へ向かいます。
長谷寺は、真言宗豊山派の総本山。玉泉寺の親分です。
歴史は、もちろん古く、源氏物語や枕草子にも出てきたりします。
長谷寺の有名な回廊を歩く方もいらっしゃいましたが
早朝ということもあり、マイクロバスで本堂まで。
長谷の回廊は、変わった形の灯篭?提灯?が面白い、
風情ある階段が本堂まで続きます。
季節ごとに、ぼたん、紫陽花、と四季折々の花が楽しめることでも
有名です。
時間があれば、ゆっくりと歩いて上りたかったのですが、
私も、眠い目をこすりながら、マイクロバス組

70,80歳の皆さんの方が元気で、私は恥ずかしながら
一番最後に慌てて乗り込む始末・・・


さて、本堂へと着くと、塗香を手にとり、入ります。
以前、このブログでもご紹介した、塗香。
私は、長谷寺の塗香の香りがとても好きです。
高野山でも、塗香を手にとったのですが、
お寺ごとに、微妙に香りが違います。
高野山の方が、少しスパイシーな感じ。
長谷寺の方が、マイルド。私は、こっちが好み。
そんな、違いを比べるのも、楽しみの一つです

ちなみに、これらの塗香は、近くのお土産屋さんで買えます。
内陣の中に入って、始まるのを待っていると、
たくさんの修行僧がお掃除をしたり、姿勢正しく歩き、勤行の準備をそつなくこなしている姿が目に入ります。
なんだか、その姿を見てるだけでも、
「私もしっかりしなきゃ~・・・」、と、正されるような・・。
準備が整ったのでしょう、一人のお坊さんが、奥のふすまをさっと開けて、はっきりとした大きな声で、
「準備が整いました。よろしくお願い致します。」(細かい言い回しは覚えてませんが)と、言いました。
奥から紫の衣を着たお坊さんが出てこられて、そして、朝のお勤めが始まったのです。
「うーむ。このハキハキとした感じ。。。こうした毎日の積み重ねが、修行となっているのね・・・」と、
またまた、自らを省みたのでございました・・・。
そして、副住職曰く、長谷寺のお経のトーンのほうが、高い。てゆーか、声が大きいのもあるけど。
高野山の方が、低く、声を沈めた感じ。
宗派によっても、こうした微妙な違いがあるようで、より分かってくると、そんなことも気にしてみると、また違った面白さがあるかもしれません。
その後、長谷寺のご本尊、十一面観音さまの大きな足を触って、
そのご加護をいただきます。
これは、特別な拝観日でないと観音さまの足元には入れないのですが
こうして、団参旅行などで参拝するときには、入れちゃうのです。
長谷寺の十一面観音さまは、とっても大きくて、見上げるほど。
その観音さまの足を触って、お願い事をするわけです。
十一面観音さまは懐が大きい、ありがたーい仏さまです。
名前のとおり、11の顔があって、あらゆる方角の衆生を観察して
祈りの声を聞いている仏さまと言われています。
善悪が複雑に絡み合っている私たちを、正しい方向へと導いてくださるのです。
なので、比較的、なんでもお願いしやすい仏さま

そして、清水の舞台ならぬ、長谷の舞台へ。
京都、清水寺と同じつくりの舞台が、どどーん、と広がります。
そこからの眺めは素晴らしく、ちょうど紅葉の時期と重なったので、
幾重にも重なる紅葉が本当にきれいでした。
本堂から、紅葉をみながら降りていき、本坊にて、お茶と干菓子をいただきました。
そして、(執事の方かしら)、本坊でお茶を頂きながら、お話もしてくださいました。
そのお話の面白いこと。
元興寺でもそうでしたが、こんな大きいお寺のお坊さんほど、
堅苦しくなく面白おかしく、仏さまの教えをお話くださるので、聞いているこちらも
楽しくなってきます。
そこでは、清少納言の言葉をお話くださいました。
「説教する坊主は、美しくなければならない」、とその昔、清少納言は言ったそうです。
素晴らしいお坊さんは、説教をしなくても、お話しなくても
その美しい佇まいで、すべてを物語れる、こういったお話だったと思います。
朝の勤行の内陣での姿を思い出しても、納得。
だって、お話しなくたって、
あの姿を見ればその心持ちが伝わってくるようですもの。。。
こうした古いお寺、仏の教えを通して
今に生きる私たちに命が繋がり、受け継がれているのですよ、と
ニコニコしながらお話してくださいました。
本坊の中もぐるりと案内していただき、素敵な襖絵も見たりして・・・
朝から、濃い一日です!
高野山とは、また違う総本山長谷寺。
長谷の舞台もいいし、願いをなんでも聞いてくれちゃう十一面観音さまもすごいし、きっと、偉い人なのにニコニコおもしろいお坊さんに。
大満足の長谷寺参拝でございました。
さて、長谷寺からお宿へ戻り、
ペコペコのお腹(朝食まだでしたので)に、奈良名物茶がゆを流し込んで出発です!!
お次は、女人高野、室生寺。
私は初めてのお寺です・・・。
長くなったので、その4へつづく・・・
、の前に、少しお知らせを!
先日、こちらでもお知らせいたしましたが
本日4日のSBCテレビ、2時50分~「3時はららら♪」内で、
玉泉寺が紹介されますので、
お時間ある方は、どうぞご覧になってください


でも、どのように編集されたのか、とーーーっても不安なので
ドキドキしながら放送を待ちたいと思います

それでは、旅行日記、その4へつづく・・・
