お施餓鬼のはなし

2017年08月13日

お盆を迎え、お墓参りに訪れる方が多くなってきました。
毎年この時期に、遠くから来られる方もいて
お久しぶりです、の挨拶も増えますface01face01

施餓鬼会(せがきえ)は、お盆の時期にお寺でよく行われる行事ですが
施餓鬼とは読んで字のごとく、餓鬼にほどこすこと。
餓鬼は6つの世界(天、人、修羅、畜生、餓鬼、地獄)のうち、餓鬼の世界にいるもののことです。

餓鬼にお経をあげたり、食べ物や水を与えて施すことで、
自分の功徳を積むこととなり、それが巡り巡って、ご先祖様の供養となり、自分のためにもなるという考えです。
お施餓鬼法要には、きゅうりとナスをサイの目に細かく切ったものを用意してお供えします。
これも、餓鬼が食べやすいようにと細かく切ったものなんだそうface08face08
また、餓鬼は明るいところや人が集まるところが嫌いなので
施餓鬼会の棚をお寺に準備する際は、正式には
本尊さまの正面や目立つところに設置するのを避けて端に棚を用意したり
餓鬼が隠れやすいように、笹の葉を飾ったりするのだそうです。

身近な人だけでなく、自分とは関係ないと思われるようなことでも
助けあうことで、いずれは身近な人や自分のもとへ還ってきますよ、という教えとも言えますね。

なので、この施餓鬼法要はお盆の時に行うのが一般的ですが
特にいつ行っても良いのだそうです。
地域によって、違うのだそう。
ご先祖様を家にお迎えするお盆と、餓鬼に施しをし、ご先祖さまを供養するお施餓鬼。
似ているんですが、ちょっと違うんですね。
今年は家の仏壇にもキュウリとナスを細かく切って、お供えしてみてはいかがでしょうか??face01face01


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Posted by 玉泉寺 at 23:34 | Comments(0) | お寺
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