古い版木に姿勢を正す

2020年09月18日

富士見町のオオカミのお札展に
出張してきた玉泉寺の三峯さんの木版。

展示会を担当されたSさんが、
拓本をお願いしたい、ということで
お寺に来られました。

古い版木に姿勢を正す


三峯のオオカミのお札だけでなく、
コロナ禍で、玉泉寺の蔵から発見された木版なども
見ていただきました。

全国を回り、様々なお札に触れているSさんですが
ここまで種類豊富な木版が残されているのは珍しいそう。
修験密教の寺院であり、
その昔は祈祷の際にも使われていたのだろうと話されました。

確かに、玉泉寺のお札は
オオカミのお札に、牛馬安全、
お蚕さんのお札、牛頭天王、お稲荷さん、
その他にも、文字盤や梵字のものも。

副住職が子供の頃は
正月に配るお札を
摩耶子ばあちゃんや、近所のおじいさんたちが
手刷りして作っていたのだとか。
40年ほど前までは、現役だった版木たち。

お蚕さんのお札は比較的新しいと思うのですが
なかなかお目にかかれないのだそう。
廃寺になると、真っ先に手放すのは
版木類なのだそうで、現存するのは貴重なのだと言います。


お札が残されているのは
幸いにも火災にあわなかった事もあるが、
修験密教の寺院でこうした山の中で
無住にならず、お寺が在り、
お札が守られていることが大変珍しいとSさんが
感激しながら話されていました。

記録からも古く、鎌倉室町の時代から歴史の残る玉泉寺。
知れば知るほど、その歴史の長さ深さに驚くのですが
秘境と言われるこの地に在りながらも
脈々と受け継がれてきた法灯を
私達も護り、継いでいるという思いを改に感じ
より一層、身の引き締まる思いがしました。

玉泉寺の古いお札たちを眺めながら
これからも頑張るぞと思ったのでした!icon09icon09




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Posted by 玉泉寺 at 15:02 | Comments(0) | お寺
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