2019年09月05日

「子ども」は「未来」

ある雑誌の、こんな記事が目に留まりました。

沖縄に移住した人の投稿でした。
沖縄には無人島を含めると160余りの島があると言われていますが
人の住んでいる島は45ほどだそうで、
その島々をひとつずつ、ゆっくり廻ったのだそうです。

その島廻りで気づいたことは、島は小さな国であり、その国で生きていくには
人々はルールを決め、助け合って生きていくのです。
そのために、もっとも重要なものは、水。
そして食料、医療。
しかし、それらは何とかなっていく。
それ以上に重要なものがあることに、この人は気づかされたそうで、
それは「子ども」という存在でした。

子どもが無ければ島の暮らし、島の未来はなくなってしまう。
子どもの存在が=イコール、未来そのものになる。
どの島も、いのちを大切にしているし
子どもは文字通り「宝」である、と改めて気づいたというのです。

昨今では、子どもを産みましょうと、簡単に言える世の中ではありません。
でも、その記事にあるように、とても単純に、
子どもは未来そのものなのですから、子どもがいない社会というのは存在しえないのだと思います。

子どもを産む、ということと
女性への差別だとか、
うみたいのに産めない人もいるのに軽率だ、とか
働き方の問題だとか、言われていますが
そうしたこととは少し別の話のように思います。

産まれなければ増えないのに
子どもを産もう、という言葉が絶対禁句、タブーになっている風潮が恐ろしいなぁと思ってしまいます。
それは、女性だけに投げかけられるべき言葉ではありませんが。
女性が過剰に反応してしまっているのか??

そのくせ、「出生率を上げる」、という言葉は特に批判を受けない。
全く同じ意味なのに。
気持ちの問題もあるのかな。

「そんなつもりではありませんでした」、と謝罪する政治家がたくさんいますが
たしかに、その立場で、それはダメでしょ、と思うものの
その政治家が、本当に「そんなつもり」で言ったのではないとも思うのですが。

子どもを産む=女性任せ、ではなくて
産み、その後、どう育てるか(今なら夫が育児したり、シッターさん雇ったり、子連れ出勤したり、子育て環境の整備いろいろ)、は
色々議論をしなければだと思うし、
女性だけの問題では絶対になく、「宝」「未来」を育てる社会全体の問題ですが
それゆえに、子どもを産む、増やす、という言葉がここまで嫌厭されるのは
変だなぁ、おそろしいなぁと思ってしまうのは、私だけでしょうか。







 


Posted by 玉泉寺 at 23:24 | Comments(0) | 子育て | 社会派