2020年06月27日

お釈迦様の言葉 法句経

お釈迦様が残した古い経典の一つに、法句経(ほっくきょう)、というものがあります。

最初期の仏教思想を伝えるもので、原始経典と言われ
お釈迦様が一つ一つ詩い、語るような調子になっています。

我が家ではトイレに置いてあって、気ままにページをめくるのですが
先日、こんな言葉が目に止まりました。

アウトゥラよ。このことは昔にもあったのであり、今日に限られたことではない。
黙って坐っていても非難され、多くを語っても非難され、
程よく語っても非難される。
非難に合わない者などこの世にはいない。(第227句)


戦場における象が弓から放たれた矢を堪え忍ぶように、
私は誹謗を堪え忍ぼう。
多くの人は性格がよろしくないのだから。(第320句)


この2つは、ネット上で誹謗中傷を受け、若くして自ら命をたった
木村花さんのニュースを知り、思いました。

誹謗中傷はいけない。
でも、お釈迦様が言うように、


非難されない人はこの世にはいない。
目立てば目立つほど。
そして、避難する人の多くは性格がよくない。


今から2500年も前の人が、こんな簡単な言葉で
当たり前とも取れる言葉を残しています。

非難する人の性格が良くないんだよ、
また、非難に合わない人だっていないんだよ、
堪え忍ぶんだよ、と
彼女に伝えられたら、違った人生になったの?と
思いました。


原始経典は、お釈迦様の素朴で当たり前ともとれる言葉で
語られているのですが
それが今の時代には大切な言葉のような気がしました。




 


Posted by 玉泉寺 at 18:14 | Comments(0) | お寺